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お前らが今までみた中で最高のドラマってなに?
教室で盛大にゲロ吐いた書籍化のお知らせ
12 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 18:54:46.99 ID:AQvvFM2A0(41)
さすがに登山場所ではないため、ザイルはないと言われたが、
さすがに登山場所ではないため、ザイルはないと言われたが、
ヒトカゲの憂鬱1
ヒトカゲの憂鬱2
ヒトカゲの憂鬱3
ヒトカゲの憂鬱4
ヒトカゲの憂鬱5
ヒトカゲの憂鬱6
ヒトカゲの溜息7
ヒトカゲの溜息8
ヒトカゲの溜息9
ヒトカゲの溜息10
サトシはそれならばと店で一番丈夫なロープを店主に頼んだ
さすがにそれならあるようで、
サトシが乗りかかっても切れなさそうな太いロープを買ってきた
どうやら本気でカビゴン越えを敢行する気らしい
14 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 18:59:33.34 ID:AQvvFM2A0(41)
再び、カビゴンのところに戻ってきた僕らは、カビゴン越えの準備にかかる
「百式よ!!
このロープを持ってカビゴンの上を登り、向こうの手にロープを括りつけてきたまえ」
トキワの森で木から木に飛び移る生活をしていたリンなら、確かに簡単だろう
軽快にカビゴンの腹の上を登っていくと、向こうに降りて腕にロープを巻きつけてきた
リンに登られたにも関わらず、カビゴンは全く起きようとしない
サトシが先ほどしていた触診はこれをはかるためだったんだろう
しかし……リンはともかく、サトシが登っても起きないだろうか?
15 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 19:04:59.56 ID:AQvvFM2A0(41)
準備は整った
リンはもちろんだが、僕だって仮にもポケモンだ
カビゴンを越えていくことくらいロープなしでもできるが、
僕はリンと違い結構な体重がある
下手にジャンプして衝撃を与え、カビゴンを起こすことはしたくない
僕もロープを掴んで、衝撃を与えずにゆっくりとカビゴンのお腹を登っていく
どうやら起こさず登れたようだ
「よし!! そのままシオンタウンの方向に降りるがいい」
サトシに言われるままに、僕とリンはシオンタウン方面の道路に降り立った
そして…サトシの番がやってきた
18 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 19:13:02.13 ID:AQvvFM2A0(41)
サトシがロープを握る
正直、不安でならない
サトシの体重で乗っかって起きないことがあるだろうか!?
起きた場合、おそらく睡眠を邪魔されたカビゴンはこちらに襲い掛かってくるだろう
そうなった場合、さすがにサトシじゃ勝てないに違いない
「リン…」
「なあに、おにいたま?」
「もしカビゴンが起きたら襲ってくるかもしれない
気を引き締めろ!!」
「うん、分った! おにいたま」
僕らは気を引き締めた
よし
いざとなったら、サトシを置いて逃げる心構えはできた!
21 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 19:20:20.22 ID:AQvvFM2A0(41)
サトシがロープを使い、カビゴンに登った
僕はごくりと唾を飲む
1歩、2歩、3歩………
なんとサトシは慎重に登り、腹の上に来ることに成功した
まさか、サトシに登られて全く起きる気配を見せないとは……
恐るべし、カビゴン!!
まあ、なんにしても良かった
さすがにこんなのでも、見捨てて逃げるのはいい気分はしないしね
ミチミチミチミチ……………
えっ!?
25 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 19:28:18.09 ID:AQvvFM2A0(41)
この音は一体何だろう?
何かが軋むような音だけど……
ズシャ!!! ベキ!!! ドガッ!!!
軋むような音を立てたと思ったら、道を支えている支柱が折れて
二人分の重量を支えられなくなった木製の通路は音を建てて崩れだす
ま、マズイ!! このままでは、サトシはカビゴンごと海に投げ落とされてしまう!!
と思ったら、落下するカビゴンの上で助走をつけたサトシは
こちらに大ジャンプをしてきた
「トオゥ―――!!!」
両手を前に掲げ、こちら跳んでくるサトシ、
その姿はかの英雄スッパマンを彷彿とさせる
ハッキリ言って怖いしキモい!!
33 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 19:36:23.20 ID:AQvvFM2A0(41)
どうやら橋の一部が腐りかけていたようだ
定期診断の重要性を忘れると大事故になるって
某遊園地もしっかり語っている
……この責任問題はクチバにあるのか、それともシオンにあるのか
35 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 19:42:02.59 ID:AQvvFM2A0(41)
ってそんなこと言っている場合ではない
この落下コースの軌道は明らかに僕とリンを巻き込みかねない
僕はとっさにリンを後方に押し飛ばした
「キャッ!!」
可愛らしい悲鳴を上げ、リンが後ろに転がっていく
ごめんな、リン! こんなことして……
後でいくらでも謝るよ
生きてたら……
僕の頭上には肉団子が迫っていた
45 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 19:51:09.04 ID:AQvvFM2A0(41)
また……知らない天井だ
首を傾けあたりを見渡すと、知らない空間でベッドに横たわっていた
なんか前にもニビシティのポケモンセンターでこんなことがあった気がする
僕はそういう星の下に運命を義務付けられているのだろうか?
「おにいたま!! やっと気がついた!!」
部屋には僕一人かと思ったらリンがそばにいたらしい
僕のほうに駆け寄ってくる
「おにいたま、大丈夫?
どこか痛いところとかない?」
心配そうに聞いてくるリン
「大丈夫だよ、どこも痛くないから…」
これはやせ我慢でも何でもなく、僕の本音だ
倦怠感は酷いが、どこも痛いところは感じられない
おそらく手当を受けたのだろう
ということは、ここはポケモンセンターか!?
47 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 20:00:04.63 ID:AQvvFM2A0(41)
「ごめんなさい、おにいたま
私をかばってこんなになっちゃって……」
リンの顔が悔しさに歪む
自分だけ助かったという後悔がありありと浮かんでいる
「別にリンのせいじゃないよ
それにサトシにしたってあの場合はこっちに跳んでくるしか手段はなかったし
だから、そんな顔するなって!」
僕はリンの頭をやさしく撫でた
ようやくリンの顔に笑顔が戻った
尤もカビゴン越えさえしなければ、こんなことに成らなかったんだろうが……
まあそんなことサトシに言ったって、毛ほどにも感じるはずがない
この憂さ晴らしは、諭吉を数枚抜き取っておくことで晴らそうと思う
51 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 20:07:15.38 ID:AQvvFM2A0(41)
「ところでリン、ここは何処だい?」
「ここはシオンタウンのポケモンセンターよ」
やっぱりそうか
あの後、僕を潰したサトシはどうやら無事だったようだな
そして僕を連れてシオンタウンに来たってことか
「カビゴンはどうなったんだ?」
「そのまま海に流されて行っちゃった
あの人、海に落ちても起きなかったんだよ!!」
すごいな……
サトシの重量に耐えるばかりか、あの衝撃ですら起きないとは
ある意味、サトシ以上に大物だ!!
サトシと気が合うかもしれない
52 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 20:10:38.39 ID:AQvvFM2A0(41)
「そうそう、おにいたま、聞いて聞いて
私ついに10まんボルトが撃てるようになったんだよ!!」
リンがうれしそうに報告してくる
何でもシオンタウンに来るまで、多くのトレーナーと戦ったのだそうだ
僕はリンひとりで大丈夫だったのか!! と驚いたが
襲ってきたトレーナーのほとんどが釣り人で
水ポケモンを使ってきたため、全く苦戦することなくシオンについたらしい
そういえば一気にレベルが上がった感じがする
僕も兄貴分として負けてられないな
ゲルググ:レベル32
リン :レベル28
56 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 20:15:36.47 ID:AQvvFM2A0(41)
サトシは僕にフライングボディプレスをかけたことなど
みじんも無かったかのように振る舞っている
まあ最初からこういう奴だと分かっていれば、怒りも軽減されるというものだ
今回は諭吉2枚で我慢しておいた
それでも少しは僕のことを考えていたのか、久しぶりに明日は丸一日オフにするらしい
と言っても体調が万全ではないので、どうせ部屋で過ごすことになるだろうな
今のうちに、明日見るDVDでも選んでおくか!
おっと、その前に脱臭剤を買ってこなければ!!
61 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 20:24:23.05 ID:AQvvFM2A0(41)
オフも終わり、僕らはタマムシシティに向かうことになった
ちょっと疲れは残っているが、まあいいだろう
正直、この町にはあまり長居したくない
このシオンタウンはポケモンを祀るためのポケモンタワーがあるせいか
どうも住民というか町そのものに悲壮感が漂っている
亡くなったポケモンは気の毒だし可哀そうだと思うが
やはり人生は前に向かわなければ、明日の希望に向かって進まなければ意味がないと思う
そうじゃなきゃ、サトシとはとてもじゃないが一緒にいられない!!
鬱になったり、氏にたくなるなんてしょっちゅうだし
64 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 20:30:41.23 ID:AQvvFM2A0(41)
8番道路を通って、タマムシシティに向かう
相変わらず挑戦してくるトレーナーと戦っていく僕たち
しかし僕もリンもかなり強くなったものだ
僕もついにリザードとしての一つの到達点、かえんほうしゃを覚えることができた
あのひのこすら撃てなかった日々が懐かしい
サトシってホントはすごいいいトレーナーなんだよな!
ほんと最高の反面トレーナーだ!!
70 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 20:36:07.15 ID:AQvvFM2A0(41)
「むっ、あれは……!!」
突然、声を出したかと思ったら近くの草むらに隠れるサトシ
ちょうど8番道路の中頃に来た頃のことだ
隠れたら、いきなりリュックを下ろすと、中に手を入れ始めた
お茶でも取るのかと思ったら、いきなりデジタル一眼レフを出してきた
そしてめちゃくちゃ長い望遠レンズをつけると、草の陰からシャッターを切り始める
いったい何を撮っているんだろうとレンズの先を見ると、
小さな双子の女の子が確認できた
あんたそれはヤバいって!!
最近規制がきついんだから!!!
前科持ちのトレーナーのポケモンやってたなんて知れたら
僕とリンの将来は真っ暗だ
今夜データを消しておかなくては…
114 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 21:08:13.66 ID:AQvvFM2A0(41)
僕たちが地下通路の入り口付近に近付いた頃、
土砂降りの雨が降ってきた
急いで地下通路の入り口に走る僕たち
僕は雨に弱いので先頭を切って走った
通路に入ったら、僕は尻尾の炎が消えないように火力を強めた
リンは体を振って、水分を跳ね飛ばしている
サトシも濡れたままは気持ち悪いのか、リュックから代えのシャツを取り出した
そして……
サトシがマスクを外したのだ!!
今まで一度も外したことはなく、僕もリンも素顔を見たことはなかった
そのサトシが……
僕らは興味本位にサトシの顔を覗き込む
!!!!
そして……僕らは驚愕の事実を目撃する!!
123 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 21:15:43.17 ID:AQvvFM2A0(41)
なんとサトシの瞳の色が双方で違うのだ!!
オッドアイと言うやつか、僕は初めてそんな瞳の人間を見た
右目が青、左目が赤というサムスピの色を彷彿とさせる瞳だ
しかし……
あんたには明らかにオーバースペックな代物だろ、オッドアイなんて!!!
オッドアイは最強美形天才モテモテハーレム厨オリキャラが所持することで
初めて効果を発揮する代物なんだよ!!!
そんなものは自分のスペックを考えてから装備しろ!!
Mary Sueチェックしてから出直してこい!!
僕らがマジマジと顔を覗いていることに気づいたサトシは、すぐにマスクをかけ直す
「あまり見るんじゃない、僕は過去を捨てたのだ!!!」
ま、まさかこの男、最強美形天才モテモテハーレム厨オリキャラがすべからく装備した
「悲壮な過去」まで所持しているのか!?
どんだけ無駄な装備だ
剣スキルをMAXにしておいて、槍やブーメランを使うくらい無駄に溢れている!!
144 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 21:25:53.19 ID:AQvvFM2A0(41)
まあサトシのことは忘れて先に進むことにした
どうせ詮索しても無駄な時間を過ごすだけに決まってる
と言うか詮索したくない
ガキッ!!
僕らがひたすらタマムシに向かっていると、突然変な音が響く
何やら金属の折れた音が聞こえたが……?
「ふう、補助輪は堅めにと言っておいたのだが……」
右の補助輪が折れていた
150 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 21:30:26.18 ID:AQvvFM2A0(41)
ようやくタマムシシティについた僕たち
いつも通りポケモンセンターに部屋を取り終えると、
リンは疲れたのか早速ベッドに入り寝息を立て始めた
僕も疲れてはいるのだが、なぜか妙に気が張って眠れない
たまにこういう日があるものだ
ボケっとしながら、サトシのPCを眺めていた
154 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 21:35:42.63 ID:AQvvFM2A0(41)
今日、私たちはタマムシシティに到着した
久しぶりのタマムシだ
やはり懐かしさを感じてしまう
しかしそれと同時にこの街は不用意に私の気持を掻き立てる
もう私は過去を捨て去ったはずなのだが……
未練か……
情けないものだ
ちょうどいい機会なのかもしれない
私はここで持って過去との決別を果たす!!
サトシはそう書いていたかと思うと、何を思ったか更新せずに消去した
なんかいつもと違ってすごいシリアスだ……
それにしても久しぶりって、サトシは以前、タマムシに来たことがあるんだろうか?
162 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 21:40:56.07 ID:AQvvFM2A0(41)
大佐:済まない、諸君
タマムシに着くのが予定よりも遅くなって、来るのが遅れてしまった
白目のない男:こんばんは、大佐
無事にタマムシに着いたようでなによりです
アムロ:ようやく来たか!
ラル:大佐がいないと始まりませんからな
待っていましたぜ
レビル:これで全員揃いましたな
大佐:うむ
では始めるとしよう
166 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 21:45:29.39 ID:AQvvFM2A0(41)
大佐:諸君
ヤマブキについて何か分かったことがあるかね?
アムロ:八方手は尽くしてみたんだが、状況は芳しくないな
ラル:私も警備員に知り合いがいるので聞いてみたのですが
そんな隠語は知らないと言われましたぜ
レビル:私も会員に聞いてみましたのじゃが、
うちにはヤマブキの出身者がいなくてどうにも……
白目のない男:私も様々なサイトやアングラまで調べたのですが、
喉が渇くという隠語はありませんでした
大佐:ふむ
いったい何が要求されているのだ!?
まさかと思うけど本当に飲み物が要求されているなんてことは……ある訳ないな!!
167 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 21:51:32.24 ID:AQvvFM2A0(41)
大佐:まあ数日はタマムシに滞在することになるだろう
それまで、また捜索を頼む
アムロ:なあ
お前、無理してないか……
大佐:私の体力は知っているだろう
なんともないさ
アムロ:いや、そうじゃなくて……タマムシって言ったらさ
お前、あいつに会うんじゃ……
白目のない男:どう言うことですか?
レビル:誰かタマムシにいるのですかな?
大佐:すまないが諸君、詮索無用で願う
アムロ君もそのことは忘れてくれと言っているだろ
所詮、オフ会の席で酔って話した妄言に過ぎんよ
アムロ:……分った
だが無理はするなよ
大佐:もちろんだ
過労死しては夢が果たせないからな
今日はやけにシリアス調だな、本当にあのオタ軍団の会話か!?
向こうでは別人がPCをいじっているのではないだろうか?
179 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 21:57:40.27 ID:AQvvFM2A0(41)
朝が来た
今日はジム戦だ
とりあえず、しっかりと朝食をとらなければ
ポケモンセンターを出た僕らは町はずれにあるジムに赴いた
ジムについた僕はちょっと驚いた
ここのジムも入るための入口が一つしかなく、その入口は木で塞がれているのだ
クチバと同じく不正を疑ったが、タマムシでは昔からこれが習わしで
クチバの前リーダーがこれを真似て考え付いたのが、あの船との不正癒着らしい
まあ、相手が不正をしていようとしてなかろうと僕らには関係ないことだ
むしろ僕としては実に好都合だった
洗脳されて覚えたいあいぎりが無駄にならずに済んだ
187 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:01:45.39 ID:AQvvFM2A0(41)
初めてのいあいぎりは成功した
根元から楽々と木を切り落とすことができた
なかなかの快感だ
ジムに着くと、何やら一人の老人がいた
ジムに梯子をかけ、高窓から中を覗いている
「にひひひひ!
このジムはええ女の子ばっかりじゃ!!」
何を思ったのかサトシはその梯子を蹴り飛ばすと
ジムに入って行った
僕らの背後でやかましい音とかすかな地響きが確認できた
190 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:04:15.15 ID:AQvvFM2A0(41)
さて……
入口に入った僕はまず辺りを見渡した
別にトレーナーの数を確認していたわけではない
どうやらあのストーカーはいないようだ
ついにお縄を頂戴したのだろうか……?
196 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:09:34.05 ID:AQvvFM2A0(41)
タマムシジムの中はちょっとした森になっていた
ジムはそのポケモンの特性を表わすというからな
ハナダジムのプール然り
クチバジムの電流然り
その理論で行けば、
このジムは草タイプか虫タイプのポケモンを出してくることになるだろう
どちらにしても僕との相性は抜群だ!!
今回は初めて有利な位置から戦えるに違いない
205 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:15:21.39 ID:AQvvFM2A0(41)
やはり一直線にリーダーを目指すサトシ
どうやらリーダーは一際木々の密集した場所で陣取っているようだ
僕はいあいぎりで邪魔な木を切り落としながら、その中に入って行った
中には着物を着た女性が、切り株にもたれ掛かってウトウトとこうべを垂れている
和服美人と言うのだろうか
その様は一枚の絵画のように気品に満ちている
おそらくはこの人がジムリーダーなのだろう
それにしても呑気な人のようだ、ジム内でお昼寝とは…
まあ無理もないか
高窓から光が差し込み、ぽかぽかと暖かい
この女性じゃなくても眠たくなるというものだ
210 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:20:10.91 ID:AQvvFM2A0(41)
サトシはそんなことはお構いなしに女性を起こしにかかる
「起きたまえ、挑戦者だ!!」
サトシの声で目が覚めたのか、女性は目をこすり間延びした声を上げる
「んー……申し訳ありません、とても良いお天気なのでつい……
あっ、申し遅れました、
わたくし、当ジムのジムリーダーを務めてさせ……」
サトシの姿を見たリーダーが声を失った
まあ仕方がない
サトシはホント、女性に天敵のように疎まれてるからな
ただでさえお嬢様のようなジムリーダーだ
サトシを見たときのショックは想像を絶するものがあると推測できる
やはりサトシが怖いのだろう、体が震えている
「まさか……サトシさん!!!」
「久しいな……エリカ」
……………えっ!!!
219 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:23:43.75 ID:AQvvFM2A0(41)
「なぜここにあなたが……?」
「言っただろう、挑戦者だと
ジムリーダーと戦いにきた!!」
「……わたくしに会いにいらしたのではないのですか?」
「僕たちはもう終わった関係だ……」
エェェェ━━━━━━━━━━━━━━( ゚Å゚;)━━━━━━━━━━━━━━ッ!!?
236 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:30:58.08 ID:AQvvFM2A0(41)
ちょ……なにこの風雲急を告げる展開は!!!
サトシと一緒に旅するようになって一番驚いた!!! オッドアイより驚いた!!!
まさか二日連続でこんな人生最大の驚愕を味わおうとは……
っていうか、終わった関係ってなに!?
やっぱりそういう関係ってことなのか!!??
「……私はあまり諦めのいいほうではありません
忘れることなんて……」
ヤバイ、マジだよ、この人……
百歩譲ってどこぞの腐女子なら理解できなくもないが、
あんな超がつく美人がこんなピザオタに…
これはあれか…
地位もお金もルックスもすべてそろった完璧超人が、
いきなり変な人間と付き合ったり結婚したるするという
中川症候群か!!!
257 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:39:43.21 ID:AQvvFM2A0(41)
「サトシさん、あなたはトキワの呪いに掛っているのです
正気に戻ってください!!」
エリカは懇願し、声を張り上げる
トキワの呪い!?
どう言うことだ? 呪いって……
「思い出して、あの頃の自分を……
あの光に満ちていたあの世界を……」
あの頃?
昔のサトシは今とは別人だったんだろうか……
もしかして昔はイケメンだったとか?
全くもって信じられないが、
エリカの言葉を好意的に解釈するとそういう風に聞こえてくる
現代版美女と野獣か!!
いや、それとも某赤い豚か!!
276 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:48:21.86 ID:AQvvFM2A0(41)
「エリカ、僕がここに来たのはジム戦だけが目的ではない
僕は過去と決別するためにここに来たのだ!!!」
過去との決別……
昨日、ブログに書こうとして止めたあれか
と言うことは“アムロ”が言っていたあいつと言うのは
このエリカのことだったんだろうな
エリカはそれを聞いて悲しげに俯いていたかと思うと
何かを決意したのか、真正面からサトシに向き合い、
「分りました!!
それではジムリーダーとしてあなたの挑戦をお受けしましょう
ただし、条件があります」
「条件?」
「わたくしが勝ちましたら、ずっとここにいて頂きます
そしてわたくしがあなたに掛けられた呪いを解いて見せますわ」
決意を表明するエリカ
とりあえずここにいるのが僕らだけで良かった
他に男がいたら、怨念の渦がサトシを食い潰してしまうほど肥大化しそうだ!!
293 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:52:19.44 ID:AQvvFM2A0(41)
「ジムリーダーが条件を提示してくるのは問題があると思うのだが…
まあよかろう
その代り、こちらも条件を出させてもらう!!」
「……何でしょう、その条件とは?」
「僕らが勝利した場合、ヤマブキシティに入れるように一筆書いてもらう
僕らはヤマブキに入れなくてね…
ジムリーダーの書状があれば、入れないということはあるまい!!」
「……分りました、その申し出、お受けします」
エリカはそう言うや、袖口からモンスターボールを取り出した
310 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:57:11.79 ID:AQvvFM2A0(41)
「ゲルググ、行くがいい」
やはり今回も僕か、まあ当然だな
相手はおそらく草系か虫系を使ってくるだろうし
僕が前に出ると、背中からサトシが声をかけてくる
「ゲルググ、手心を加えるなよ!!」
さっきの会話を聞いて僕が手加減でもすると思ったのだろうか?
確かに少々エリカに感情移入はしたが、
それでも会ったばかりの人に情けを掛けるほど出来たポケモンではない
サトシのほうを向かず首肯で返事を返した
320 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 23:01:30.75 ID:AQvvFM2A0(41)
「リザード……」
僕を見たエリカが顔をしかめる
やはり炎系が弱点か
「ウツボット、行きなさい!!」
ボールから勢いよくウツボットが飛び出してくる
予想通り、草系できたか
見たところ、レベルはかなり高いな
ライチュウ以上ありそうだ!!
だが……それでも僕のほうが上だ
それに相性の関係もある
負ける要素は見当たらない
戦闘が始まった
オーキド: 続く…続くったら続く。
ヒトカゲの憂鬱2
ヒトカゲの憂鬱3
ヒトカゲの憂鬱4
ヒトカゲの憂鬱5
ヒトカゲの憂鬱6
ヒトカゲの溜息7
ヒトカゲの溜息8
ヒトカゲの溜息9
ヒトカゲの溜息10
サトシはそれならばと店で一番丈夫なロープを店主に頼んだ
さすがにそれならあるようで、
サトシが乗りかかっても切れなさそうな太いロープを買ってきた
どうやら本気でカビゴン越えを敢行する気らしい
14 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 18:59:33.34 ID:AQvvFM2A0(41)
再び、カビゴンのところに戻ってきた僕らは、カビゴン越えの準備にかかる
「百式よ!!
このロープを持ってカビゴンの上を登り、向こうの手にロープを括りつけてきたまえ」
トキワの森で木から木に飛び移る生活をしていたリンなら、確かに簡単だろう
軽快にカビゴンの腹の上を登っていくと、向こうに降りて腕にロープを巻きつけてきた
リンに登られたにも関わらず、カビゴンは全く起きようとしない
サトシが先ほどしていた触診はこれをはかるためだったんだろう
しかし……リンはともかく、サトシが登っても起きないだろうか?
15 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 19:04:59.56 ID:AQvvFM2A0(41)
準備は整った
リンはもちろんだが、僕だって仮にもポケモンだ
カビゴンを越えていくことくらいロープなしでもできるが、
僕はリンと違い結構な体重がある
下手にジャンプして衝撃を与え、カビゴンを起こすことはしたくない
僕もロープを掴んで、衝撃を与えずにゆっくりとカビゴンのお腹を登っていく
どうやら起こさず登れたようだ
「よし!! そのままシオンタウンの方向に降りるがいい」
サトシに言われるままに、僕とリンはシオンタウン方面の道路に降り立った
そして…サトシの番がやってきた
18 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 19:13:02.13 ID:AQvvFM2A0(41)
サトシがロープを握る
正直、不安でならない
サトシの体重で乗っかって起きないことがあるだろうか!?
起きた場合、おそらく睡眠を邪魔されたカビゴンはこちらに襲い掛かってくるだろう
そうなった場合、さすがにサトシじゃ勝てないに違いない
「リン…」
「なあに、おにいたま?」
「もしカビゴンが起きたら襲ってくるかもしれない
気を引き締めろ!!」
「うん、分った! おにいたま」
僕らは気を引き締めた
よし
いざとなったら、サトシを置いて逃げる心構えはできた!
21 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 19:20:20.22 ID:AQvvFM2A0(41)
サトシがロープを使い、カビゴンに登った
僕はごくりと唾を飲む
1歩、2歩、3歩………
なんとサトシは慎重に登り、腹の上に来ることに成功した
まさか、サトシに登られて全く起きる気配を見せないとは……
恐るべし、カビゴン!!
まあ、なんにしても良かった
さすがにこんなのでも、見捨てて逃げるのはいい気分はしないしね
ミチミチミチミチ……………
えっ!?
25 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 19:28:18.09 ID:AQvvFM2A0(41)
この音は一体何だろう?
何かが軋むような音だけど……
ズシャ!!! ベキ!!! ドガッ!!!
軋むような音を立てたと思ったら、道を支えている支柱が折れて
二人分の重量を支えられなくなった木製の通路は音を建てて崩れだす
ま、マズイ!! このままでは、サトシはカビゴンごと海に投げ落とされてしまう!!
と思ったら、落下するカビゴンの上で助走をつけたサトシは
こちらに大ジャンプをしてきた
「トオゥ―――!!!」
両手を前に掲げ、こちら跳んでくるサトシ、
その姿はかの英雄スッパマンを彷彿とさせる
ハッキリ言って怖いしキモい!!
33 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 19:36:23.20 ID:AQvvFM2A0(41)
どうやら橋の一部が腐りかけていたようだ
定期診断の重要性を忘れると大事故になるって
某遊園地もしっかり語っている
……この責任問題はクチバにあるのか、それともシオンにあるのか
35 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 19:42:02.59 ID:AQvvFM2A0(41)
ってそんなこと言っている場合ではない
この落下コースの軌道は明らかに僕とリンを巻き込みかねない
僕はとっさにリンを後方に押し飛ばした
「キャッ!!」
可愛らしい悲鳴を上げ、リンが後ろに転がっていく
ごめんな、リン! こんなことして……
後でいくらでも謝るよ
生きてたら……
僕の頭上には肉団子が迫っていた
45 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 19:51:09.04 ID:AQvvFM2A0(41)
また……知らない天井だ
首を傾けあたりを見渡すと、知らない空間でベッドに横たわっていた
なんか前にもニビシティのポケモンセンターでこんなことがあった気がする
僕はそういう星の下に運命を義務付けられているのだろうか?
「おにいたま!! やっと気がついた!!」
部屋には僕一人かと思ったらリンがそばにいたらしい
僕のほうに駆け寄ってくる
「おにいたま、大丈夫?
どこか痛いところとかない?」
心配そうに聞いてくるリン
「大丈夫だよ、どこも痛くないから…」
これはやせ我慢でも何でもなく、僕の本音だ
倦怠感は酷いが、どこも痛いところは感じられない
おそらく手当を受けたのだろう
ということは、ここはポケモンセンターか!?
47 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 20:00:04.63 ID:AQvvFM2A0(41)
「ごめんなさい、おにいたま
私をかばってこんなになっちゃって……」
リンの顔が悔しさに歪む
自分だけ助かったという後悔がありありと浮かんでいる
「別にリンのせいじゃないよ
それにサトシにしたってあの場合はこっちに跳んでくるしか手段はなかったし
だから、そんな顔するなって!」
僕はリンの頭をやさしく撫でた
ようやくリンの顔に笑顔が戻った
尤もカビゴン越えさえしなければ、こんなことに成らなかったんだろうが……
まあそんなことサトシに言ったって、毛ほどにも感じるはずがない
この憂さ晴らしは、諭吉を数枚抜き取っておくことで晴らそうと思う
51 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 20:07:15.38 ID:AQvvFM2A0(41)
「ところでリン、ここは何処だい?」
「ここはシオンタウンのポケモンセンターよ」
やっぱりそうか
あの後、僕を潰したサトシはどうやら無事だったようだな
そして僕を連れてシオンタウンに来たってことか
「カビゴンはどうなったんだ?」
「そのまま海に流されて行っちゃった
あの人、海に落ちても起きなかったんだよ!!」
すごいな……
サトシの重量に耐えるばかりか、あの衝撃ですら起きないとは
ある意味、サトシ以上に大物だ!!
サトシと気が合うかもしれない
52 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 20:10:38.39 ID:AQvvFM2A0(41)
「そうそう、おにいたま、聞いて聞いて
私ついに10まんボルトが撃てるようになったんだよ!!」
リンがうれしそうに報告してくる
何でもシオンタウンに来るまで、多くのトレーナーと戦ったのだそうだ
僕はリンひとりで大丈夫だったのか!! と驚いたが
襲ってきたトレーナーのほとんどが釣り人で
水ポケモンを使ってきたため、全く苦戦することなくシオンについたらしい
そういえば一気にレベルが上がった感じがする
僕も兄貴分として負けてられないな
ゲルググ:レベル32
リン :レベル28
56 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 20:15:36.47 ID:AQvvFM2A0(41)
サトシは僕にフライングボディプレスをかけたことなど
みじんも無かったかのように振る舞っている
まあ最初からこういう奴だと分かっていれば、怒りも軽減されるというものだ
今回は諭吉2枚で我慢しておいた
それでも少しは僕のことを考えていたのか、久しぶりに明日は丸一日オフにするらしい
と言っても体調が万全ではないので、どうせ部屋で過ごすことになるだろうな
今のうちに、明日見るDVDでも選んでおくか!
おっと、その前に脱臭剤を買ってこなければ!!
61 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 20:24:23.05 ID:AQvvFM2A0(41)
オフも終わり、僕らはタマムシシティに向かうことになった
ちょっと疲れは残っているが、まあいいだろう
正直、この町にはあまり長居したくない
このシオンタウンはポケモンを祀るためのポケモンタワーがあるせいか
どうも住民というか町そのものに悲壮感が漂っている
亡くなったポケモンは気の毒だし可哀そうだと思うが
やはり人生は前に向かわなければ、明日の希望に向かって進まなければ意味がないと思う
そうじゃなきゃ、サトシとはとてもじゃないが一緒にいられない!!
鬱になったり、氏にたくなるなんてしょっちゅうだし
64 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 20:30:41.23 ID:AQvvFM2A0(41)
8番道路を通って、タマムシシティに向かう
相変わらず挑戦してくるトレーナーと戦っていく僕たち
しかし僕もリンもかなり強くなったものだ
僕もついにリザードとしての一つの到達点、かえんほうしゃを覚えることができた
あのひのこすら撃てなかった日々が懐かしい
サトシってホントはすごいいいトレーナーなんだよな!
ほんと最高の反面トレーナーだ!!
70 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 20:36:07.15 ID:AQvvFM2A0(41)
「むっ、あれは……!!」
突然、声を出したかと思ったら近くの草むらに隠れるサトシ
ちょうど8番道路の中頃に来た頃のことだ
隠れたら、いきなりリュックを下ろすと、中に手を入れ始めた
お茶でも取るのかと思ったら、いきなりデジタル一眼レフを出してきた
そしてめちゃくちゃ長い望遠レンズをつけると、草の陰からシャッターを切り始める
いったい何を撮っているんだろうとレンズの先を見ると、
小さな双子の女の子が確認できた
あんたそれはヤバいって!!
最近規制がきついんだから!!!
前科持ちのトレーナーのポケモンやってたなんて知れたら
僕とリンの将来は真っ暗だ
今夜データを消しておかなくては…
114 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 21:08:13.66 ID:AQvvFM2A0(41)
僕たちが地下通路の入り口付近に近付いた頃、
土砂降りの雨が降ってきた
急いで地下通路の入り口に走る僕たち
僕は雨に弱いので先頭を切って走った
通路に入ったら、僕は尻尾の炎が消えないように火力を強めた
リンは体を振って、水分を跳ね飛ばしている
サトシも濡れたままは気持ち悪いのか、リュックから代えのシャツを取り出した
そして……
サトシがマスクを外したのだ!!
今まで一度も外したことはなく、僕もリンも素顔を見たことはなかった
そのサトシが……
僕らは興味本位にサトシの顔を覗き込む
!!!!
そして……僕らは驚愕の事実を目撃する!!
123 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 21:15:43.17 ID:AQvvFM2A0(41)
なんとサトシの瞳の色が双方で違うのだ!!
オッドアイと言うやつか、僕は初めてそんな瞳の人間を見た
右目が青、左目が赤というサムスピの色を彷彿とさせる瞳だ
しかし……
あんたには明らかにオーバースペックな代物だろ、オッドアイなんて!!!
オッドアイは最強美形天才モテモテハーレム厨オリキャラが所持することで
初めて効果を発揮する代物なんだよ!!!
そんなものは自分のスペックを考えてから装備しろ!!
Mary Sueチェックしてから出直してこい!!
僕らがマジマジと顔を覗いていることに気づいたサトシは、すぐにマスクをかけ直す
「あまり見るんじゃない、僕は過去を捨てたのだ!!!」
ま、まさかこの男、最強美形天才モテモテハーレム厨オリキャラがすべからく装備した
「悲壮な過去」まで所持しているのか!?
どんだけ無駄な装備だ
剣スキルをMAXにしておいて、槍やブーメランを使うくらい無駄に溢れている!!
144 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 21:25:53.19 ID:AQvvFM2A0(41)
まあサトシのことは忘れて先に進むことにした
どうせ詮索しても無駄な時間を過ごすだけに決まってる
と言うか詮索したくない
ガキッ!!
僕らがひたすらタマムシに向かっていると、突然変な音が響く
何やら金属の折れた音が聞こえたが……?
「ふう、補助輪は堅めにと言っておいたのだが……」
右の補助輪が折れていた
150 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 21:30:26.18 ID:AQvvFM2A0(41)
ようやくタマムシシティについた僕たち
いつも通りポケモンセンターに部屋を取り終えると、
リンは疲れたのか早速ベッドに入り寝息を立て始めた
僕も疲れてはいるのだが、なぜか妙に気が張って眠れない
たまにこういう日があるものだ
ボケっとしながら、サトシのPCを眺めていた
154 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 21:35:42.63 ID:AQvvFM2A0(41)
今日、私たちはタマムシシティに到着した
久しぶりのタマムシだ
やはり懐かしさを感じてしまう
しかしそれと同時にこの街は不用意に私の気持を掻き立てる
もう私は過去を捨て去ったはずなのだが……
未練か……
情けないものだ
ちょうどいい機会なのかもしれない
私はここで持って過去との決別を果たす!!
サトシはそう書いていたかと思うと、何を思ったか更新せずに消去した
なんかいつもと違ってすごいシリアスだ……
それにしても久しぶりって、サトシは以前、タマムシに来たことがあるんだろうか?
162 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 21:40:56.07 ID:AQvvFM2A0(41)
大佐:済まない、諸君
タマムシに着くのが予定よりも遅くなって、来るのが遅れてしまった
白目のない男:こんばんは、大佐
無事にタマムシに着いたようでなによりです
アムロ:ようやく来たか!
ラル:大佐がいないと始まりませんからな
待っていましたぜ
レビル:これで全員揃いましたな
大佐:うむ
では始めるとしよう
166 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 21:45:29.39 ID:AQvvFM2A0(41)
大佐:諸君
ヤマブキについて何か分かったことがあるかね?
アムロ:八方手は尽くしてみたんだが、状況は芳しくないな
ラル:私も警備員に知り合いがいるので聞いてみたのですが
そんな隠語は知らないと言われましたぜ
レビル:私も会員に聞いてみましたのじゃが、
うちにはヤマブキの出身者がいなくてどうにも……
白目のない男:私も様々なサイトやアングラまで調べたのですが、
喉が渇くという隠語はありませんでした
大佐:ふむ
いったい何が要求されているのだ!?
まさかと思うけど本当に飲み物が要求されているなんてことは……ある訳ないな!!
167 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 21:51:32.24 ID:AQvvFM2A0(41)
大佐:まあ数日はタマムシに滞在することになるだろう
それまで、また捜索を頼む
アムロ:なあ
お前、無理してないか……
大佐:私の体力は知っているだろう
なんともないさ
アムロ:いや、そうじゃなくて……タマムシって言ったらさ
お前、あいつに会うんじゃ……
白目のない男:どう言うことですか?
レビル:誰かタマムシにいるのですかな?
大佐:すまないが諸君、詮索無用で願う
アムロ君もそのことは忘れてくれと言っているだろ
所詮、オフ会の席で酔って話した妄言に過ぎんよ
アムロ:……分った
だが無理はするなよ
大佐:もちろんだ
過労死しては夢が果たせないからな
今日はやけにシリアス調だな、本当にあのオタ軍団の会話か!?
向こうでは別人がPCをいじっているのではないだろうか?
179 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 21:57:40.27 ID:AQvvFM2A0(41)
朝が来た
今日はジム戦だ
とりあえず、しっかりと朝食をとらなければ
ポケモンセンターを出た僕らは町はずれにあるジムに赴いた
ジムについた僕はちょっと驚いた
ここのジムも入るための入口が一つしかなく、その入口は木で塞がれているのだ
クチバと同じく不正を疑ったが、タマムシでは昔からこれが習わしで
クチバの前リーダーがこれを真似て考え付いたのが、あの船との不正癒着らしい
まあ、相手が不正をしていようとしてなかろうと僕らには関係ないことだ
むしろ僕としては実に好都合だった
洗脳されて覚えたいあいぎりが無駄にならずに済んだ
187 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:01:45.39 ID:AQvvFM2A0(41)
初めてのいあいぎりは成功した
根元から楽々と木を切り落とすことができた
なかなかの快感だ
ジムに着くと、何やら一人の老人がいた
ジムに梯子をかけ、高窓から中を覗いている
「にひひひひ!
このジムはええ女の子ばっかりじゃ!!」
何を思ったのかサトシはその梯子を蹴り飛ばすと
ジムに入って行った
僕らの背後でやかましい音とかすかな地響きが確認できた
190 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:04:15.15 ID:AQvvFM2A0(41)
さて……
入口に入った僕はまず辺りを見渡した
別にトレーナーの数を確認していたわけではない
どうやらあのストーカーはいないようだ
ついにお縄を頂戴したのだろうか……?
196 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:09:34.05 ID:AQvvFM2A0(41)
タマムシジムの中はちょっとした森になっていた
ジムはそのポケモンの特性を表わすというからな
ハナダジムのプール然り
クチバジムの電流然り
その理論で行けば、
このジムは草タイプか虫タイプのポケモンを出してくることになるだろう
どちらにしても僕との相性は抜群だ!!
今回は初めて有利な位置から戦えるに違いない
205 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:15:21.39 ID:AQvvFM2A0(41)
やはり一直線にリーダーを目指すサトシ
どうやらリーダーは一際木々の密集した場所で陣取っているようだ
僕はいあいぎりで邪魔な木を切り落としながら、その中に入って行った
中には着物を着た女性が、切り株にもたれ掛かってウトウトとこうべを垂れている
和服美人と言うのだろうか
その様は一枚の絵画のように気品に満ちている
おそらくはこの人がジムリーダーなのだろう
それにしても呑気な人のようだ、ジム内でお昼寝とは…
まあ無理もないか
高窓から光が差し込み、ぽかぽかと暖かい
この女性じゃなくても眠たくなるというものだ
210 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:20:10.91 ID:AQvvFM2A0(41)
サトシはそんなことはお構いなしに女性を起こしにかかる
「起きたまえ、挑戦者だ!!」
サトシの声で目が覚めたのか、女性は目をこすり間延びした声を上げる
「んー……申し訳ありません、とても良いお天気なのでつい……
あっ、申し遅れました、
わたくし、当ジムのジムリーダーを務めてさせ……」
サトシの姿を見たリーダーが声を失った
まあ仕方がない
サトシはホント、女性に天敵のように疎まれてるからな
ただでさえお嬢様のようなジムリーダーだ
サトシを見たときのショックは想像を絶するものがあると推測できる
やはりサトシが怖いのだろう、体が震えている
「まさか……サトシさん!!!」
「久しいな……エリカ」
……………えっ!!!
219 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:23:43.75 ID:AQvvFM2A0(41)
「なぜここにあなたが……?」
「言っただろう、挑戦者だと
ジムリーダーと戦いにきた!!」
「……わたくしに会いにいらしたのではないのですか?」
「僕たちはもう終わった関係だ……」
エェェェ━━━━━━━━━━━━━━( ゚Å゚;)━━━━━━━━━━━━━━ッ!!?
236 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:30:58.08 ID:AQvvFM2A0(41)
ちょ……なにこの風雲急を告げる展開は!!!
サトシと一緒に旅するようになって一番驚いた!!! オッドアイより驚いた!!!
まさか二日連続でこんな人生最大の驚愕を味わおうとは……
っていうか、終わった関係ってなに!?
やっぱりそういう関係ってことなのか!!??
「……私はあまり諦めのいいほうではありません
忘れることなんて……」
ヤバイ、マジだよ、この人……
百歩譲ってどこぞの腐女子なら理解できなくもないが、
あんな超がつく美人がこんなピザオタに…
これはあれか…
地位もお金もルックスもすべてそろった完璧超人が、
いきなり変な人間と付き合ったり結婚したるするという
中川症候群か!!!
257 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:39:43.21 ID:AQvvFM2A0(41)
「サトシさん、あなたはトキワの呪いに掛っているのです
正気に戻ってください!!」
エリカは懇願し、声を張り上げる
トキワの呪い!?
どう言うことだ? 呪いって……
「思い出して、あの頃の自分を……
あの光に満ちていたあの世界を……」
あの頃?
昔のサトシは今とは別人だったんだろうか……
もしかして昔はイケメンだったとか?
全くもって信じられないが、
エリカの言葉を好意的に解釈するとそういう風に聞こえてくる
現代版美女と野獣か!!
いや、それとも某赤い豚か!!
276 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:48:21.86 ID:AQvvFM2A0(41)
「エリカ、僕がここに来たのはジム戦だけが目的ではない
僕は過去と決別するためにここに来たのだ!!!」
過去との決別……
昨日、ブログに書こうとして止めたあれか
と言うことは“アムロ”が言っていたあいつと言うのは
このエリカのことだったんだろうな
エリカはそれを聞いて悲しげに俯いていたかと思うと
何かを決意したのか、真正面からサトシに向き合い、
「分りました!!
それではジムリーダーとしてあなたの挑戦をお受けしましょう
ただし、条件があります」
「条件?」
「わたくしが勝ちましたら、ずっとここにいて頂きます
そしてわたくしがあなたに掛けられた呪いを解いて見せますわ」
決意を表明するエリカ
とりあえずここにいるのが僕らだけで良かった
他に男がいたら、怨念の渦がサトシを食い潰してしまうほど肥大化しそうだ!!
293 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:52:19.44 ID:AQvvFM2A0(41)
「ジムリーダーが条件を提示してくるのは問題があると思うのだが…
まあよかろう
その代り、こちらも条件を出させてもらう!!」
「……何でしょう、その条件とは?」
「僕らが勝利した場合、ヤマブキシティに入れるように一筆書いてもらう
僕らはヤマブキに入れなくてね…
ジムリーダーの書状があれば、入れないということはあるまい!!」
「……分りました、その申し出、お受けします」
エリカはそう言うや、袖口からモンスターボールを取り出した
310 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 22:57:11.79 ID:AQvvFM2A0(41)
「ゲルググ、行くがいい」
やはり今回も僕か、まあ当然だな
相手はおそらく草系か虫系を使ってくるだろうし
僕が前に出ると、背中からサトシが声をかけてくる
「ゲルググ、手心を加えるなよ!!」
さっきの会話を聞いて僕が手加減でもすると思ったのだろうか?
確かに少々エリカに感情移入はしたが、
それでも会ったばかりの人に情けを掛けるほど出来たポケモンではない
サトシのほうを向かず首肯で返事を返した
320 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/04(月) 23:01:30.75 ID:AQvvFM2A0(41)
「リザード……」
僕を見たエリカが顔をしかめる
やはり炎系が弱点か
「ウツボット、行きなさい!!」
ボールから勢いよくウツボットが飛び出してくる
予想通り、草系できたか
見たところ、レベルはかなり高いな
ライチュウ以上ありそうだ!!
だが……それでも僕のほうが上だ
それに相性の関係もある
負ける要素は見当たらない
戦闘が始まった
オーキド: 続く…続くったら続く。
リンクはりたいときはttpという形式で頼むお
この記事へのコメント
やべぇwwwサトシ一体何があったんだwwwww
2007/06/05(火) 02:49 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
次スレ
【憂鬱】ヒトカゲの退屈【溜息】
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1181043962/
【憂鬱】ヒトカゲの退屈【溜息】
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1181043962/
2007/06/05(火) 22:10 | URL | アフォな名無し #mQop/nM.[ 編集]
急にシリアスになってきたなww
2007/06/05(火) 22:50 | URL | #-[ 編集]
シリアスになってもピザオタwww
2007/06/05(火) 23:41 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
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