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お前らが今までみた中で最高のドラマってなに?
教室で盛大にゲロ吐いた書籍化のお知らせ
1 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 20:57:55.12 ID:JuJyrJXz0(30)
[注]ヒトカゲは消失しません
[注]ヒトカゲは消失しません
ヒトカゲの憂鬱1
ヒトカゲの憂鬱2
ヒトカゲの憂鬱3
ヒトカゲの憂鬱4
ヒトカゲの憂鬱5
ヒトカゲの憂鬱6
ヒトカゲの溜息7
ヒトカゲの溜息8
ヒトカゲの溜息9
ヒトカゲの溜息10
ヒトカゲの退屈11
ヒトカゲの退屈12
11 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 21:12:34.44 ID:JuJyrJXz0(30)
写真の中の少年は、仲良さそうに同年代の少女と手を握っている
こちらは一目で誰だか分かる、エリカだ!
昔から美少女で通ってたことだろう
その容姿は、大人になってますます磨きがかかっている
しかしこの少年は……
少女から少年に目を移す
ハッキリ言って美形としか言いようがない
ジャニーズに入ったら、速攻で戦力になりそうな容姿だ
しかもハニカミ王子なんて目じゃないくらいハニカんでいる
ショタ好きに誘拐されないか心配でならない
いったい誰なのだろう、この少年は?
13 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 21:17:59.34 ID:JuJyrJXz0(30)
……現実逃避はこの辺で止めておこう
心当たりは一人しか居ないのだが、名前を出すのが躊躇われる
と言うか名を出したくない!!
しかし現実は残酷なもので、エリカがその名を告げてくる
「このわたくしの隣にいる方が……サトシさんです」
僕は時の流れの恐ろしさをこの時初めて知りました
18 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 21:23:51.51 ID:JuJyrJXz0(30)
僕はよほどすごい表情をしていたんだろう
そんな僕の態度に気付いたエリカが、僕に事情を説明してくれた
「わたくしは毎年この時期に、家族とトキワシティの別荘に行くのが習わしでした
ですが、同年代の方が居なくて、毎日退屈な日々を過ごしていたのですが……
ある日、ポケモン研究の権威であるオーキド博士が
二人の男の子と一緒にトキワシティに来たのです
その二人とは博士のお孫さんであるシゲルさんと……サトシさんでした」
20 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 21:29:47.17 ID:JuJyrJXz0(30)
「サトシさんは博士のご近所の家のお子さんだったのですが
博士はサトシさんのことを実の孫であるシゲルさん同様に可愛がっていました
何でも、先代のタマムシのジムリーダーであった父に用があったそうで
二人を連れて別荘にやってきたのです
わたくしは初めて会う同年代と言うことで、お二人と遊びたいと思いました
ですが、シゲルさんは当時おませな方で
『女となんか遊べるか!!』と取り合って下さいませんでした
しかしサトシさんは優しくて、博士がマサラタウンに帰る日まで
ずっとわたくしと共にいてくださったのです
それがわたくしとサトシさんの出会いでした」
し、信じられん……
21 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 21:33:27.72 ID:JuJyrJXz0(30)
「その年は僅か二日間のお付き合いだったのですが
翌年、わたくし達がトキワシティに来たときは、サトシさんはまた博士に連れられてきました
その時は、シゲルさんは『興味がない!』とついて来なかったそうです
父と博士の要件はその年は長引き、
わたくし達は一週間程、毎日のように二人で過ごしていました」
25 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 21:42:11.30 ID:JuJyrJXz0(30)
サトシさんは本当に凄い方で、勉強に、スポーツに、ポケモン学に、
何をしても1度目で99点、2度目以降は常に100点を取るような方でした
しかもポケモンと意思の疎通が出来るそうなのです
何でもポケモンの気持ちが読めるとか……
父のポケモンともすぐに仲良しになりました
サトシさんの御母上はトキワシティの出らしく、
あの辺りに住む方には時々、そういう特殊な能力を持って生まれる方がいるそうです
トキワの森が力を与えてくれるそうなのですが……」
エリカの話を聞く限りじゃ、
最強美形天才モテモテハーレムオリキャラのテンプレを地で行く奴にしか聞こえない
しかも、オッドアイ持ちで特殊能力まであるなんてどこまで厨な主人公設定だ!!
昔のサトシは!!
41 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 21:50:54.15 ID:JuJyrJXz0(30)
エリカは話を一旦止める
今まで嬉しそうに語っていた顔が、次第に歪んでいく
おそらく例の“呪い”の話に繋がっていくのだろう
「翌年もまた、私たちはトキワシティに来ました
この時期、オーキド博士が父に会いに来るのは恒例となっておりまして
それにサトシさんが付いてくるのも、また例外ではありませんでした
わたくし達は相変わらず二人で毎日のように遊んでいたのですが……
ある日、サトシさんがトキワの森に行こうと言い出してきました
当時、危険だということは分かっていたのですが、
子供と言うのは男女問わず冒険心が強いもので、
わたくしも好奇心を抑えることができず、その言葉に飛びつきました
何かあっても、
サトシさんがいれば何とかしてくれるという期待もありました
ですが……」
50 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 21:57:30.04 ID:JuJyrJXz0(30)
「わたくし達はトキワの森の中で迷ってしまいました
帰り道も分からぬままに有象無象に歩いて行くと、
いつの間にか見知らぬ場所につきました
どうも古い神社のようなところで、長く打ち捨てられていたのか
人は住んでいる気配はありませんでした
わたくしはトキワの森にこのような神社があると言う話は
今まで聞いたことが無かったのですが、
サトシさんは神社を見て一言呟いたのです
『オヤシロさま』と……」
オヤシロさま?
72 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 22:04:17.85 ID:JuJyrJXz0(30)
「わたくしは怖くなり、早々にその場を離れたかったのですが
サトシさんはなぜかその場を動こうとしませんでした
むしろ、何かに囚われたかのように社に近づいていくのです
わたくしは何とか止めようとしたのですが、
わたくしのことが分からないのか、サトシさんは歩を緩めません
そして社に手を掛けた瞬間、サトシさんは何かが抜けたようにその場に崩れ落ちました
わたくしはサトシさんをどうにか引連れてその場を出たのですが、
道が分からなくて、しかも体力も限界に……」
88 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 22:13:01.13 ID:JuJyrJXz0(30)
気がついた時、わたくしはトキワシティの別荘のベッドの中でした
わたくし達が居なくなったことに気がついた大人たちが、
わたくし達を探しに来たのだそうです
どこに行っていたのかを聞かれたので、正直にありのままを話したのですが、
トキワの森にはそのような場所などないというのです
わたくしは何とか信じてもらおうと思ったのですが、
どんなに言われても無いものは無いと言われて……
そこでサトシさんにも証言してもらおうと思ったのですが
サトシさんはしばらく目を覚ますことはなく……
父はあまり長い間、ジムを離れるわけにはいかないと、タマムシに帰ろうとしました
わたくしも仕方がなくそれに従い、いったんはタマムシに戻りました
本当なら、すぐにでもご様子を伺いに行きたかったのですが
子供のわたくしの我儘で簡単に遠出はできませんし、
わたくしもジムリーダーとしての修行に入り、時間が作れませんでした
結局、トキワシティに戻ってきたのは翌年になってのことです
わたくしは我先にとサトシさんのご様子を伺いに行ったのですが
その時にはもう……」
97 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 22:19:04.35 ID:JuJyrJXz0(30)
そこでエリカは話を閉じてしまう
要するにここで話は終わりと、そういう事なのだろう
その後、サトシは徐々に今のサトシへと変貌していったと言う訳か
いまいち信じられないな……
もちろん、エリカが嘘をついているなどとはこれっぽっちも思っていない!
そんな理由でもなければ、
エリカがサトシを如何こうなんて100%ありえないからな
しかし、嘘だとは思ってはいないのだが……不明瞭なことがありすぎる
116 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 22:28:53.24 ID:JuJyrJXz0(30)
まずはそのオヤシロさまと言う物
何を指しているのか分からないが、
物言いからして神社その物か、それに祀られているものだろうか?
そして、その神社の場所
大人たちはそんな物無いとそろって言ったそうだが、
サトシの豹変ぶりを見ると、二人が夢を見ていたとは考えられない
では、一体どこでその神社を見たのか?
次に、サトシがなぜそのオヤシロさまと言うものを知っていたのかも気にかかる
エリカが言うには、
オヤシロさまと言う単語はサトシの口から出たものらしい
なぜ、誰も知らない神社のことをサトシが知っていたのか?
そして、最大の謎は何で呪いでオタになるのかと言うことだ!!
普通、その手の類ってもっと呪術的な何かと思うのだが……
見えないものが見えるようになったりとか、霊感がついたとか
呪われてオタになるなんて、そのオヤシロさまってのはどんな神だ
富野か!?
127 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 22:37:44.66 ID:JuJyrJXz0(30)
もう一つ、気になることがある
この間のブログの内容からしてサトシはタマムシを訪れたことがあるはずだ
僕はその旨をジェスチャーで聞いたのだが、
エリカには僕のジェスチャーの意味が伝わらなかった
そのため、
手近にあった本をコックリさんシートの代わりにしてエリカに伝えてみた
「サトシさんがタマムシに!?
いえ、そんなことは無い筈ですが……
少なくとも、家にはいらしたことがありません」
エリカはきっぱりと言い切った
どう言うことだ!?
エリカの家に行かなかっただけだろうか?
それともブログに書こうとした内容が嘘なのだろうか?
サトシならしかねないが……
謎は深まるばかりだ……
136 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 22:43:18.00 ID:JuJyrJXz0(30)
まあ、分ったことは呪いと言うものが、本当に合ったのだろうということと、
昔のサトシは超主人公属性を持っていたということくらいか
確かに興味はあるが、僕にはそれ以上に重要なことがある
それは……
今でもサトシがポケモンの気持ちを読めるかも知れないってことだ!!
サトシは今まで僕のジェスチャーを一度も外したことがない
NTなんてからかっていたが、
エリカの話を元にすれば、心を読んでいるとしか思えないような節が多々ある
エリカとの戦闘の時もそうだ
と言うことは、僕のサトシに対する罵詈雑言もすべて気づいているのだろうか!!
その上で、あえて僕と一緒にいるってことなのか!?
いや、そんなことはどうでもいい!!
さらに重要なことは
僕のプライバシー、ダダ漏れじゃん!!
146 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 22:48:35.45 ID:JuJyrJXz0(30)
僕らはエリカの家を出た
エリカはサトシが来てくれないことに、少し残念そうな顔をしていたが
これ以上、僕らを引き留めておく理由もないので引き止めなかった
ポケモンセンターについた僕達
サトシは戻って、部屋で何かをしていた
僕は試しにサトシの前に行き、心の中で何をしているのか? と思い浮かべた
「明日、カビゴンを起こすための道具だ」
サトシから返事が返ってくる
僕の気持ちを呼んだのだろうか?
それとも、僕らの視線がサトシの行動に行っているので説明をしてくれたのか?
どちらも考えられるが……
とにかく、サトシには今後いっそう、近づかないようにしよう
まあもともと近づかないけどね、汗臭いし……
151 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 22:53:48.14 ID:JuJyrJXz0(30)
僕はもうそんなことを考えるのは止めにした
聞いたところでエリカに答えないものを、僕に教えてくれるとは思えない
それに今後、なるべくサトシには近づきたくない
少なくとも、サトシの半径5メートル以上が僕のポジションだ
翌朝、僕らは朝食を取ると早速カビゴンを捕獲しに出かけた
道路を抜け、カビゴンの前にやってきた僕たち
カビゴンは相変わらず、お腹を出して熟睡していた
その姿は山の如し、サトシの如し
早速、カビゴンを起こすのだろう
昨日、作っていたものを取り出すサトシ
いったいなんだ、これ?
165 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 23:02:54.85 ID:JuJyrJXz0(30)
サトシがリュックから出したものは
ものすごく重いバネが仕込まれた洗濯バサミと、何か液体が入っているタンクだ
サトシはそれらをもってカビゴンのお腹に登る
相変わらずカビゴンは起きようとはしなかった
サトシが洗濯ばさみをカビゴンの鼻につける
そして、カビゴンの口にタンクの中身をずべて注ぎ込んだ
ゴボゴボゴボゴボゴボゴボ………
カビゴンの口の中で液体に泡がたつ
と、思ったらカビゴンは目を覚まし、状態を起こしたかと思うと
液体を地に吐き散らし、口元を押さえて地面を転がっている
震動がすごい!!
気管に詰まったのかと思ったら、サトシがとんでもないことを言ってきた
「ふっ、さすがにねむけざまし50本とハバネロ、ワサビ、カラシ、ラー油の
ブレンドサトシスペシャルは効果絶大だな!!」
さ、最悪だ
やっぱり、サトシはサトシ以外の何物でもない!!
って言うか、この場合ねむけざまし要らないんじゃ?
ただ水を入れるだけで息ができなくなりそうだし
179 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 23:08:31.17 ID:JuJyrJXz0(30)
カビゴンは口の中では、コスモが広がっていることだろう
もう見ていられないくらい、口元を押さえて暴れまわっている
正直、気持ちは痛いほどわかる
「さあ、ゲルググよ、カビゴンを攻撃するがいい!!」
サトシが僕に命令してくる
僕はエッ!? とサトシを振り向いた
mastorbollなんだから攻撃する必要もないんじゃ……と言いかけて思い当った
確かmastorbollは100%のゲットは不可能なんだよな
そして予め傷を負わせておけば、100%に近づいて行くんだった
これだからパチモンの道具は……
195 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 23:17:34.73 ID:JuJyrJXz0(30)
なんにしても戦闘だ
確か少しの攻撃を与えさえすればいい筈だ
そうすればmastorbollのゲット率も9割に届くだろう
カビゴンは暴れてはいるものの、
口の中がカオス状態でこちらに気を向けてくることは無かった
僕は遠距離からかえんほうしゃをカビゴンに放つ
巨体なので実に当てやすい
口の中と外から同時に焼かれたカビゴンは、ますます激しく暴れたおす
僕らはカビゴンの暴れに巻き込まれないよう距離を取り
再び、かえんほうしゃを放った
「ゲルググよ、もういいだろう」
サトシが攻撃を止めさせる
おそらく、ゲット成功率は9割はいっていることだろう
サトシがボールを出しスイッチを押すと、カビゴン目がけて投げ込んだ
……カビゴンの巨体に跳ね返された
205 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 23:21:17.36 ID:JuJyrJXz0(30)
ボールは転がり、僕たちのもとに帰ってくる
一度、スイッチを押したボールは二度と使えなくなるため、
もうこのボールは使えない
パチモンとはいえ、結構な値だったのだけど
それにしても、確率90%以上を外すとは……
214 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 23:25:10.09 ID:JuJyrJXz0(30)
サトシは再度ボールを投げることはせず、僕に攻撃を命令してきた
怒り心頭かと思ったが、割と冷静なようだ
僕は3度目の攻撃をカビゴンに与えた
サトシは攻撃後、再度、ボールをカビゴンに投げつけた
今度はカビゴンの前でボールが開いたかと思ったら
ボールが光を放ち、カビゴンを吸収していった
今度は成功らしい
「フォウ、ゲ――――――ット!!」
いや、あんたフォウって……
それにしても
巨体のカビゴンが吸い込まれる様は……青ダヌキのポケットを彷彿とさせた
223 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 23:28:51.41 ID:JuJyrJXz0(30)
僕たちは無事カビゴンをゲット出来た
とりあえずボールの中で暴れられても困るので、
ポケモンセンターに行って回復させるそうだ
僕らは再度、タマムシに戻った
ポケモンセンターで回復させたカビゴン
やはりサトシは歩かせて行くのだろうか?
しかし、カビゴンは歩かないと思うのだが……
その旨をサトシに問いただす
最近は僕のジェスチャーもかなり適当だ
もはや、ジェスチャーですらない
しかし、サトシにはやはり通じるようだ
「カビゴンは僕が連れていく」
「!!!」
224 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 23:30:34.23 ID:JuJyrJXz0(30)
お、驚いた!!!
あのボールすら運ぶのを面倒くさがるサトシが
カビゴンをボールに入れて運ぶとは……
サトシならカビゴンを歩くよう調教くらいすると思ったのに……
「カビゴンに度々起きていられたら、エンゲル係数が馬鹿にならん!!」
そんな事だろうと思いましたよ、いやホント!!
227 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 23:34:46.94 ID:JuJyrJXz0(30)
サトシはそのままセキチク方面を目指すのかと思ったら
ポケモンセンターに部屋を取ると、PCの電源を入れた
恒例のブログ更新かチャットかと思ったら違うようだ
検索ツールにマウスを当てる
mastorboll wiki
ゲット正比例
ポケモンナンバー143 カビゴン
リザードのかえんほうしゃ2発でゲット不可
かえんほうしゃ3発でゲット可能
うわあ、意外とマメだなあ……
亀仙人「ヒトカゲシリーズはもうちょっとだけ続くんじゃ!!」
ヒトカゲの憂鬱2
ヒトカゲの憂鬱3
ヒトカゲの憂鬱4
ヒトカゲの憂鬱5
ヒトカゲの憂鬱6
ヒトカゲの溜息7
ヒトカゲの溜息8
ヒトカゲの溜息9
ヒトカゲの溜息10
ヒトカゲの退屈11
ヒトカゲの退屈12
11 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 21:12:34.44 ID:JuJyrJXz0(30)
写真の中の少年は、仲良さそうに同年代の少女と手を握っている
こちらは一目で誰だか分かる、エリカだ!
昔から美少女で通ってたことだろう
その容姿は、大人になってますます磨きがかかっている
しかしこの少年は……
少女から少年に目を移す
ハッキリ言って美形としか言いようがない
ジャニーズに入ったら、速攻で戦力になりそうな容姿だ
しかもハニカミ王子なんて目じゃないくらいハニカんでいる
ショタ好きに誘拐されないか心配でならない
いったい誰なのだろう、この少年は?
13 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 21:17:59.34 ID:JuJyrJXz0(30)
……現実逃避はこの辺で止めておこう
心当たりは一人しか居ないのだが、名前を出すのが躊躇われる
と言うか名を出したくない!!
しかし現実は残酷なもので、エリカがその名を告げてくる
「このわたくしの隣にいる方が……サトシさんです」
僕は時の流れの恐ろしさをこの時初めて知りました
18 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 21:23:51.51 ID:JuJyrJXz0(30)
僕はよほどすごい表情をしていたんだろう
そんな僕の態度に気付いたエリカが、僕に事情を説明してくれた
「わたくしは毎年この時期に、家族とトキワシティの別荘に行くのが習わしでした
ですが、同年代の方が居なくて、毎日退屈な日々を過ごしていたのですが……
ある日、ポケモン研究の権威であるオーキド博士が
二人の男の子と一緒にトキワシティに来たのです
その二人とは博士のお孫さんであるシゲルさんと……サトシさんでした」
20 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 21:29:47.17 ID:JuJyrJXz0(30)
「サトシさんは博士のご近所の家のお子さんだったのですが
博士はサトシさんのことを実の孫であるシゲルさん同様に可愛がっていました
何でも、先代のタマムシのジムリーダーであった父に用があったそうで
二人を連れて別荘にやってきたのです
わたくしは初めて会う同年代と言うことで、お二人と遊びたいと思いました
ですが、シゲルさんは当時おませな方で
『女となんか遊べるか!!』と取り合って下さいませんでした
しかしサトシさんは優しくて、博士がマサラタウンに帰る日まで
ずっとわたくしと共にいてくださったのです
それがわたくしとサトシさんの出会いでした」
し、信じられん……
21 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 21:33:27.72 ID:JuJyrJXz0(30)
「その年は僅か二日間のお付き合いだったのですが
翌年、わたくし達がトキワシティに来たときは、サトシさんはまた博士に連れられてきました
その時は、シゲルさんは『興味がない!』とついて来なかったそうです
父と博士の要件はその年は長引き、
わたくし達は一週間程、毎日のように二人で過ごしていました」
25 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 21:42:11.30 ID:JuJyrJXz0(30)
サトシさんは本当に凄い方で、勉強に、スポーツに、ポケモン学に、
何をしても1度目で99点、2度目以降は常に100点を取るような方でした
しかもポケモンと意思の疎通が出来るそうなのです
何でもポケモンの気持ちが読めるとか……
父のポケモンともすぐに仲良しになりました
サトシさんの御母上はトキワシティの出らしく、
あの辺りに住む方には時々、そういう特殊な能力を持って生まれる方がいるそうです
トキワの森が力を与えてくれるそうなのですが……」
エリカの話を聞く限りじゃ、
最強美形天才モテモテハーレムオリキャラのテンプレを地で行く奴にしか聞こえない
しかも、オッドアイ持ちで特殊能力まであるなんてどこまで厨な主人公設定だ!!
昔のサトシは!!
41 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 21:50:54.15 ID:JuJyrJXz0(30)
エリカは話を一旦止める
今まで嬉しそうに語っていた顔が、次第に歪んでいく
おそらく例の“呪い”の話に繋がっていくのだろう
「翌年もまた、私たちはトキワシティに来ました
この時期、オーキド博士が父に会いに来るのは恒例となっておりまして
それにサトシさんが付いてくるのも、また例外ではありませんでした
わたくし達は相変わらず二人で毎日のように遊んでいたのですが……
ある日、サトシさんがトキワの森に行こうと言い出してきました
当時、危険だということは分かっていたのですが、
子供と言うのは男女問わず冒険心が強いもので、
わたくしも好奇心を抑えることができず、その言葉に飛びつきました
何かあっても、
サトシさんがいれば何とかしてくれるという期待もありました
ですが……」
50 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 21:57:30.04 ID:JuJyrJXz0(30)
「わたくし達はトキワの森の中で迷ってしまいました
帰り道も分からぬままに有象無象に歩いて行くと、
いつの間にか見知らぬ場所につきました
どうも古い神社のようなところで、長く打ち捨てられていたのか
人は住んでいる気配はありませんでした
わたくしはトキワの森にこのような神社があると言う話は
今まで聞いたことが無かったのですが、
サトシさんは神社を見て一言呟いたのです
『オヤシロさま』と……」
オヤシロさま?
72 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 22:04:17.85 ID:JuJyrJXz0(30)
「わたくしは怖くなり、早々にその場を離れたかったのですが
サトシさんはなぜかその場を動こうとしませんでした
むしろ、何かに囚われたかのように社に近づいていくのです
わたくしは何とか止めようとしたのですが、
わたくしのことが分からないのか、サトシさんは歩を緩めません
そして社に手を掛けた瞬間、サトシさんは何かが抜けたようにその場に崩れ落ちました
わたくしはサトシさんをどうにか引連れてその場を出たのですが、
道が分からなくて、しかも体力も限界に……」
88 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 22:13:01.13 ID:JuJyrJXz0(30)
気がついた時、わたくしはトキワシティの別荘のベッドの中でした
わたくし達が居なくなったことに気がついた大人たちが、
わたくし達を探しに来たのだそうです
どこに行っていたのかを聞かれたので、正直にありのままを話したのですが、
トキワの森にはそのような場所などないというのです
わたくしは何とか信じてもらおうと思ったのですが、
どんなに言われても無いものは無いと言われて……
そこでサトシさんにも証言してもらおうと思ったのですが
サトシさんはしばらく目を覚ますことはなく……
父はあまり長い間、ジムを離れるわけにはいかないと、タマムシに帰ろうとしました
わたくしも仕方がなくそれに従い、いったんはタマムシに戻りました
本当なら、すぐにでもご様子を伺いに行きたかったのですが
子供のわたくしの我儘で簡単に遠出はできませんし、
わたくしもジムリーダーとしての修行に入り、時間が作れませんでした
結局、トキワシティに戻ってきたのは翌年になってのことです
わたくしは我先にとサトシさんのご様子を伺いに行ったのですが
その時にはもう……」
97 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 22:19:04.35 ID:JuJyrJXz0(30)
そこでエリカは話を閉じてしまう
要するにここで話は終わりと、そういう事なのだろう
その後、サトシは徐々に今のサトシへと変貌していったと言う訳か
いまいち信じられないな……
もちろん、エリカが嘘をついているなどとはこれっぽっちも思っていない!
そんな理由でもなければ、
エリカがサトシを如何こうなんて100%ありえないからな
しかし、嘘だとは思ってはいないのだが……不明瞭なことがありすぎる
116 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 22:28:53.24 ID:JuJyrJXz0(30)
まずはそのオヤシロさまと言う物
何を指しているのか分からないが、
物言いからして神社その物か、それに祀られているものだろうか?
そして、その神社の場所
大人たちはそんな物無いとそろって言ったそうだが、
サトシの豹変ぶりを見ると、二人が夢を見ていたとは考えられない
では、一体どこでその神社を見たのか?
次に、サトシがなぜそのオヤシロさまと言うものを知っていたのかも気にかかる
エリカが言うには、
オヤシロさまと言う単語はサトシの口から出たものらしい
なぜ、誰も知らない神社のことをサトシが知っていたのか?
そして、最大の謎は何で呪いでオタになるのかと言うことだ!!
普通、その手の類ってもっと呪術的な何かと思うのだが……
見えないものが見えるようになったりとか、霊感がついたとか
呪われてオタになるなんて、そのオヤシロさまってのはどんな神だ
富野か!?
127 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 22:37:44.66 ID:JuJyrJXz0(30)
もう一つ、気になることがある
この間のブログの内容からしてサトシはタマムシを訪れたことがあるはずだ
僕はその旨をジェスチャーで聞いたのだが、
エリカには僕のジェスチャーの意味が伝わらなかった
そのため、
手近にあった本をコックリさんシートの代わりにしてエリカに伝えてみた
「サトシさんがタマムシに!?
いえ、そんなことは無い筈ですが……
少なくとも、家にはいらしたことがありません」
エリカはきっぱりと言い切った
どう言うことだ!?
エリカの家に行かなかっただけだろうか?
それともブログに書こうとした内容が嘘なのだろうか?
サトシならしかねないが……
謎は深まるばかりだ……
136 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 22:43:18.00 ID:JuJyrJXz0(30)
まあ、分ったことは呪いと言うものが、本当に合ったのだろうということと、
昔のサトシは超主人公属性を持っていたということくらいか
確かに興味はあるが、僕にはそれ以上に重要なことがある
それは……
今でもサトシがポケモンの気持ちを読めるかも知れないってことだ!!
サトシは今まで僕のジェスチャーを一度も外したことがない
NTなんてからかっていたが、
エリカの話を元にすれば、心を読んでいるとしか思えないような節が多々ある
エリカとの戦闘の時もそうだ
と言うことは、僕のサトシに対する罵詈雑言もすべて気づいているのだろうか!!
その上で、あえて僕と一緒にいるってことなのか!?
いや、そんなことはどうでもいい!!
さらに重要なことは
僕のプライバシー、ダダ漏れじゃん!!
146 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 22:48:35.45 ID:JuJyrJXz0(30)
僕らはエリカの家を出た
エリカはサトシが来てくれないことに、少し残念そうな顔をしていたが
これ以上、僕らを引き留めておく理由もないので引き止めなかった
ポケモンセンターについた僕達
サトシは戻って、部屋で何かをしていた
僕は試しにサトシの前に行き、心の中で何をしているのか? と思い浮かべた
「明日、カビゴンを起こすための道具だ」
サトシから返事が返ってくる
僕の気持ちを呼んだのだろうか?
それとも、僕らの視線がサトシの行動に行っているので説明をしてくれたのか?
どちらも考えられるが……
とにかく、サトシには今後いっそう、近づかないようにしよう
まあもともと近づかないけどね、汗臭いし……
151 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 22:53:48.14 ID:JuJyrJXz0(30)
僕はもうそんなことを考えるのは止めにした
聞いたところでエリカに答えないものを、僕に教えてくれるとは思えない
それに今後、なるべくサトシには近づきたくない
少なくとも、サトシの半径5メートル以上が僕のポジションだ
翌朝、僕らは朝食を取ると早速カビゴンを捕獲しに出かけた
道路を抜け、カビゴンの前にやってきた僕たち
カビゴンは相変わらず、お腹を出して熟睡していた
その姿は山の如し、サトシの如し
早速、カビゴンを起こすのだろう
昨日、作っていたものを取り出すサトシ
いったいなんだ、これ?
165 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 23:02:54.85 ID:JuJyrJXz0(30)
サトシがリュックから出したものは
ものすごく重いバネが仕込まれた洗濯バサミと、何か液体が入っているタンクだ
サトシはそれらをもってカビゴンのお腹に登る
相変わらずカビゴンは起きようとはしなかった
サトシが洗濯ばさみをカビゴンの鼻につける
そして、カビゴンの口にタンクの中身をずべて注ぎ込んだ
ゴボゴボゴボゴボゴボゴボ………
カビゴンの口の中で液体に泡がたつ
と、思ったらカビゴンは目を覚まし、状態を起こしたかと思うと
液体を地に吐き散らし、口元を押さえて地面を転がっている
震動がすごい!!
気管に詰まったのかと思ったら、サトシがとんでもないことを言ってきた
「ふっ、さすがにねむけざまし50本とハバネロ、ワサビ、カラシ、ラー油の
ブレンドサトシスペシャルは効果絶大だな!!」
さ、最悪だ
やっぱり、サトシはサトシ以外の何物でもない!!
って言うか、この場合ねむけざまし要らないんじゃ?
ただ水を入れるだけで息ができなくなりそうだし
179 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 23:08:31.17 ID:JuJyrJXz0(30)
カビゴンは口の中では、コスモが広がっていることだろう
もう見ていられないくらい、口元を押さえて暴れまわっている
正直、気持ちは痛いほどわかる
「さあ、ゲルググよ、カビゴンを攻撃するがいい!!」
サトシが僕に命令してくる
僕はエッ!? とサトシを振り向いた
mastorbollなんだから攻撃する必要もないんじゃ……と言いかけて思い当った
確かmastorbollは100%のゲットは不可能なんだよな
そして予め傷を負わせておけば、100%に近づいて行くんだった
これだからパチモンの道具は……
195 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 23:17:34.73 ID:JuJyrJXz0(30)
なんにしても戦闘だ
確か少しの攻撃を与えさえすればいい筈だ
そうすればmastorbollのゲット率も9割に届くだろう
カビゴンは暴れてはいるものの、
口の中がカオス状態でこちらに気を向けてくることは無かった
僕は遠距離からかえんほうしゃをカビゴンに放つ
巨体なので実に当てやすい
口の中と外から同時に焼かれたカビゴンは、ますます激しく暴れたおす
僕らはカビゴンの暴れに巻き込まれないよう距離を取り
再び、かえんほうしゃを放った
「ゲルググよ、もういいだろう」
サトシが攻撃を止めさせる
おそらく、ゲット成功率は9割はいっていることだろう
サトシがボールを出しスイッチを押すと、カビゴン目がけて投げ込んだ
……カビゴンの巨体に跳ね返された
205 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 23:21:17.36 ID:JuJyrJXz0(30)
ボールは転がり、僕たちのもとに帰ってくる
一度、スイッチを押したボールは二度と使えなくなるため、
もうこのボールは使えない
パチモンとはいえ、結構な値だったのだけど
それにしても、確率90%以上を外すとは……
214 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 23:25:10.09 ID:JuJyrJXz0(30)
サトシは再度ボールを投げることはせず、僕に攻撃を命令してきた
怒り心頭かと思ったが、割と冷静なようだ
僕は3度目の攻撃をカビゴンに与えた
サトシは攻撃後、再度、ボールをカビゴンに投げつけた
今度はカビゴンの前でボールが開いたかと思ったら
ボールが光を放ち、カビゴンを吸収していった
今度は成功らしい
「フォウ、ゲ――――――ット!!」
いや、あんたフォウって……
それにしても
巨体のカビゴンが吸い込まれる様は……青ダヌキのポケットを彷彿とさせた
223 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 23:28:51.41 ID:JuJyrJXz0(30)
僕たちは無事カビゴンをゲット出来た
とりあえずボールの中で暴れられても困るので、
ポケモンセンターに行って回復させるそうだ
僕らは再度、タマムシに戻った
ポケモンセンターで回復させたカビゴン
やはりサトシは歩かせて行くのだろうか?
しかし、カビゴンは歩かないと思うのだが……
その旨をサトシに問いただす
最近は僕のジェスチャーもかなり適当だ
もはや、ジェスチャーですらない
しかし、サトシにはやはり通じるようだ
「カビゴンは僕が連れていく」
「!!!」
224 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 23:30:34.23 ID:JuJyrJXz0(30)
お、驚いた!!!
あのボールすら運ぶのを面倒くさがるサトシが
カビゴンをボールに入れて運ぶとは……
サトシならカビゴンを歩くよう調教くらいすると思ったのに……
「カビゴンに度々起きていられたら、エンゲル係数が馬鹿にならん!!」
そんな事だろうと思いましたよ、いやホント!!
227 :1 ◆mG6IQzdmSI :2007/06/06(水) 23:34:46.94 ID:JuJyrJXz0(30)
サトシはそのままセキチク方面を目指すのかと思ったら
ポケモンセンターに部屋を取ると、PCの電源を入れた
恒例のブログ更新かチャットかと思ったら違うようだ
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mastorboll wiki
ゲット正比例
ポケモンナンバー143 カビゴン
リザードのかえんほうしゃ2発でゲット不可
かえんほうしゃ3発でゲット可能
うわあ、意外とマメだなあ……
亀仙人「ヒトカゲシリーズはもうちょっとだけ続くんじゃ!!」
リンクはりたいときはttpという形式で頼むお
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