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教室で盛大にゲロ吐いた書籍化のお知らせ
733 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/19(火) 21:02:19.19 (p)ID:zyEFlBf30(28)
ギシギシと音を立てて「誰か」が2階へ上がってくる。
ギシギシと音を立てて「誰か」が2階へ上がってくる。
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」2
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」3
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」4
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」5
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」6
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」7
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」8
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」9
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」10
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」11
音を立てないように気をつけているようだが
この家の古さから言ってそれは不可能だ。
僕の部屋の前で足音が止まる。
そしてガチャリ…と、小さな音を立ててドアがゆっくりと開いた。
オレンジ色の光の向こう。皮手袋に覆面、手に持っている中型ナイフを持っている人間。
誰が見ても強盗、もしくはそれに順ずるものだとわかるだろう。
けれど僕は違った。こいつこそ中山 准を殺した犯人だと直感で判断した。
だが、なぜ家の場所が?。貼り紙には電話番号しか書いていない。
それになんでこうも親がいないタイミングで…。
僕はこの突然ぎる状況に混乱する。
真っ直ぐベットの方へ歩み寄る覆面。
そして、一気にナイフを布団に突き立てた。
739 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/19(火) 21:19:18.60 (p)ID:zyEFlBf30(28)
ドスン!っと言う音が部屋に響いた。
驚いた事に僕を殺す事に躊躇も迷いも一切ない。
車で跳ねた中山 准を河原へ落とす奴なのだから当たり前か。
見つかれば、確実にこいつは僕を殺すだろう。
心臓が跳ね上がり。冷や汗が吹き出る。
手ごたえの無い感触に覆面があせり始めた。
僕はこいつが来る前に布団の中にタオルケットを詰めて
偽装し、別の場所へと隠れた。
だが、タオルケットを入れたのがミスだったと
今更後悔する。
元から居なかった。と言う偽装をすればよかったのに、
危険を察知し自ら別の場所へ逃げた。
と言う事を知らせてしまったのだ。
この狭い部屋、隠れられる場所は限られてくる。
状況を把握しようと少し開けていた隙間。
それに覆面が気づく。
そしてゆっくりと近づいてきた。
僕が潜んでるクローゼットへ。
753 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/19(火) 21:57:50.48 (p)ID:zyEFlBf30(28)
まずい、さすがにこれは。
近づいてくる覆面。
このままで開けられた瞬間殺される。
こんな所で死ぬわけにはいかない
メリーさんとの約束が残ってるんだ。
ここは一か八か賭けに出た。
目いっぱい引き付けたところで
僕はクローゼットを蹴破る。
バン!っと勢いよく開かれる扉。
「!?」
覆面がひるんだ。
そのまま勢いにまかせ突進する。
こいつを転ばせてその隙に逃げる作戦だったのだが。
その作戦は失敗に終わった。
僕の体は受け止められてしまっていた。
身長差が結果に大きく響いたのだろう。
そのまま僕の力は受け流され
ベットの上へと投げ飛ばされる。
やばい。と、思った時にはもう遅い。
覆面が迫ってくる。
とっさに僕はこう叫んだ。
「待て!取引だ!」
これがダメだったら僕は死ぬ。
760 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/19(火) 22:12:51.85 (p)ID:zyEFlBf30(28)
覆面の動きが一瞬止まる。
僕は考える暇を与えず、すぐさま続ける
「僕はあんたが犯人だって言う証拠を持っている。
それを渡すから命は助けてくれ。
それに二度と犯人探しなんてしない」
証拠。と言葉に反応したのか
覆面が考えるそぶりを見せる。
そしてゆっくりと首を縦に振った。
おそらく、証拠を渡した後で僕は殺されるだろう。
だが時間は稼げた。この時間で状況を整理する。
ドアは遠い。走ってもドアノブに手をかけたところで
後ろから刺されるだろう。
窓は近いが鍵がかかっていて開けている間にやられる
それにここは2階、ジャンプした所で
足をやられ動けなくなった所をグサリだ。
と、なるとこれに賭けるしかない。
覆面が顎をしゃくる。
証拠はどこだと言う意味らしい。
「証拠は…その机の鍵付の引き出しの中だ」
777 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/19(火) 22:27:22.58 (p)ID:zyEFlBf30(28)
覆面はこちらの方を向きながら
ゆっくりと下がっていく。
ガチャガチャと引き出しを開けようとするが
鍵がかかっている。
「鍵はそこの猫の貯金箱の中だ」
と、素直に鍵の位置を教えた。
言われた通りに鍵を取り出し
ロックを外す覆面。
表向きの中身は文房具だ。
バラバラと中身を床に投げ捨てていく。
どこだ!っと言わんばかりに強く睨まれた。
「一枚、板が敷いてあるその下だ」
僕はタイミングを見計らう。
なかなか外れない板にいらだつ覆面。
と、瞬間一気に辺りが明るくなり、
火が勢いよく燃え上がる。
僕の仕掛けたトラップが発動した。
876 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 00:06:54.17 (p)ID:/iIPo7Fs0(9)
覆面の腕に炎が回り、声にならない悲鳴を上げる。
この隙を見逃さない。
ベットの上から
僕は渾身のドロップキックをかました。
わき腹にヒットし、壁まで吹っ飛ぶ覆面。
僕も床に叩きつけられた
ごろごろと床に転がりながら火を消そうとしている
覆面に追い討ちをかけようと、僕は起き上がったが
火が消える方が早く、逃げ出す覆面。
つかさず追いかけようとしたが
カーテンに火が引火していた。
ドタドタと階段を駆け下りる音を尻目に
僕はカーテンを引きちぎり。
窓の外へと投げる。
幸い外は雨なのですぐに消えるだろう。
窓から覆面が走って逃げていくのが見えた。
今からではもう間に合わないだろう。
間に合ったところでおそらく返り討ちだ。
はぁはぁと、乱れた息を整える。
僕はなんとか生き延びた。
118 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 21:48:13.95 (p)ID:/iIPo7Fs0(12)
危なかった、本当に…。
シャツの背中が汗で濡れていた。
とりあえず電気を点ける。
被害は特にない。カーテンが片方なくなった事と
大切な本が燃えたぐらいだ。
まさかこれに命を救われるとは夢にも思わなかった。
僕は感慨深く本を撫でる。
貼り紙でなんらかのアクションがあればいいとは思っていた。
だがこれはさすがに予想外。
床に座り深呼吸を繰り返すと段々と落ち着いてきた。
そうだ、警察に連絡を。と思い携帯に手を伸ばしたが
思いとどまる。
警察になんて言う。
家に僕を殺しに来た覆面野郎が入ってきたので
引き出しから炎を出して撃退しましたか?。
覆面野郎より、なぜ引き出しから炎が出るか突っ込まれそうだ。
124 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 21:57:51.07 (p)ID:/iIPo7Fs0(12)
この2日を通して感じた事がある。
貼り紙を交番の前の掲示板にも貼った。
その際、数々の貼り紙があったが
ひき逃げ事故の貼り紙は僕のだけだった。
それに、貼り紙を貼っても警察からなんの注意もない。
警察は使い物にならない。
警察に連絡しても、僕が動きづらくなるだけだ。
そして、一番気にかかるのは
あいつがなぜ僕の住所を知っていて。
なぜ親が留守の時に来たのかだ。
一番考えたくなかった事が脳裏をよぎる。
犯人は僕の身近な人間。
136 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 22:05:34.57 (p)ID:/iIPo7Fs0(12)
それしか考えられないだろう。
情報を整理する。
覆面にタックルした時の体付きから言って
まず男で間違いないだろう。
そして、電話番号で僕の住所がわかって
毎週木曜日は親がいない事を知っている人物。
すべてに当てはまる人間はそう多くは無い。
犯人の目星は着いた。
僕は、今日決着がつくとわかった。
夜が明けたら聞かなければならない事がある。
浩平に。
148 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 22:12:29.63 (p)ID:/iIPo7Fs0(12)
夜が明ける。結局一睡もできなかった。
だが毎日の日課はこなす。
洗面所へ行き疲れた顔に冷たい水をかける。
そして、朝は適当にパンを焼いて食べた。
制服に腕を通し。準備は整った。
雨は相変わらず降り続けていた。
玄関で傘を、と思ったが。
しまった。メリーさんに貸したままだ。
午後からは雨が上がると天気予報で言っていたが。
しょうがない、バスまで走ろうと玄関を開けた時。
一番会いたかった顔がそこにあった。
「おはようございます」
メリーさんが黒い大きな傘を持って立っていた。
157 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 22:24:53.86 (p)ID:/iIPo7Fs0(12)
「おはよう」
と、メリーさんの顔を見たら少し緊張がほぐれた。
「ごめんなさい!ずっと傘借りっぱなしで
困ってるかと思って迎えに来ました。」
ペコペコと頭を下げるメリーさんが可愛い。
長年の夢だった朝、女の子が家に迎えに来ると言う
シチュエーションが叶い、僕は感激していた。
朝起こしてくれたら完璧だったのにと、図々しいを思う。
「どうかしましたか?」
「いや、なんでもないよ
それじゃあバス亭まで行こうか」
僕達は歩きだした。
朝女の子に起こされる夢は叶わなかったけど
メリーさんと相合傘で登校しているだけで幸せだった。
168 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 22:33:59.63 (p)ID:/iIPo7Fs0(14)
メリーさんに深夜の出来事を話そうかと思ったが
おそらく心配させてしまうかもしれないし。
優しいメリーさんの事だ、自分を責め立てるだろう。
それに、なぜ引き出しから火が出るんですか?と聞かれたら
説明しづらい。
深夜の出来事は墓場まで持っていこう。
だが、これだけはどうしても言っておかなければならない。
バス亭でバスを待つ間、僕は切り出した。
「メリーさん」
はい?と、小動物のように首を傾げるメリーさん。
「たぶん…犯人わかった。」
メリーさんの顔が強張る。
「そう…ですか…」
そう言って一度うつむいたが
すぐに真っ直ぐな目で僕を見てきた。
「まだ確証はないけど、今日決着をつける」
メリーさんは力強くうなずいた。
バスが来る。中には浩平が乗っているはずだ。
187 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 22:46:24.89 (p)ID:/iIPo7Fs0(16)
バスの扉が開き、傘を閉じ中へ入る
そして一番後ろの席を目指す。
浩平が5人分の席を占領している後ろの席へ。
後ろからメリーさんも付いて来る。
「おはよう」
「やぁ。ん…?疲れているようだな
顔色が悪いぞ?」
いつもの調子で浩平が言う。
「そんな事はどうだっていいんだ
聞きたいことがある」
「俺に答えられる事ならなんでも答えよう」
そして僕は浩平の耳元で最後の鍵となる質問をした。
メリーさんが不安そうな顔でこっちを見ている。
「ふむ…確かにその通りだ」
僕は黙り込む。
浩平も察してくれたのか、いつものように話しかけては来ない。
他の席の生徒達ががやがやとうるさかったが
一番後ろの席はバス亭に着くまで終始無言だった。
202 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 22:57:11.01 (p)ID:/iIPo7Fs0(16)
バス亭で降り、傘をさす。
浩平に先に行くと言って僕は、僕達は。
急ぎ足で学校へと向かう。
今ならまだ間に合うはずだ。
確証は得た。
おそらく確実にあいつだろう。
メリーさんは何も言わず付いて来る。
降りしきる雨、ズボンの裾が雨で濡れたが気にしない。
そして僕は目的の人物を見つけた。
前に回り、歩みを止める。
「おはようございます」
いつもの無愛想な顔でこちらを見て、何も言わない。
言ってしまえばもう止まれない。
僕は最後の決め手となる事を言った。
「その腕、どうしたんですか―― 先生。」
252 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 23:16:25.02 (p)ID:/iIPo7Fs0(17)
メリーさんを跳ねて河原へと落とし、
僕までも殺そうとした犯人。
英語科教師、兼僕の担任。坂井先生。
さっき浩平に聞いたのはこうだ
「坂井先生は一ヶ月前ぐらいから
歩いて学校に来てなかったか?」
浩平はそうだと言った。
僕は知っているSHRがいつも短いのは
僕達生徒の事などに興味なんてないから。
自分の事しか頭に無い。
それに気づいてから僕はこの先生が大嫌いになった。
坂井先生が口を開く。
「…話がある、放課後残れ。」
冷たい声でそう言った。
「こっちこそ話があります」
と、僕も負けずに冷たい声で言ってやる。
指定してきた場所はいまは使われていない
焼却炉前。勝負は放課後。
もう戻れない。
303 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 23:48:10.18 (p)ID:/iIPo7Fs0(20)
僕はそう言い残し、先に行く。
先生から遠ざかった所で黙っていたメリーさんが言う。
「どうしてですかっやめてください!危ないです!!」
メリーさんが怒っているのをはじめて見た。
目に涙を浮かべながら叫ぶ。
ああ、こうなるとどうすばいいか困る。
と、思いっているとメリーさんが突進してきた。
僕の胸の部分に顔をうずめ、背中の後ろを手で掴まれる。
身動きが取れない。僕はメリーさんに抱きつかれていた。
「お願いですから…危ないことは…」
僕の胸で泣いている。
僕は女の子に抱きつかれたと言うことよりも
メリーさんはどうしたら泣きやんでくれるかそればかり考えていた。
ポン、とメリーさんの頭に手を置き僕は言った。
「大丈夫、学校じゃ派手な動きはできないよ
ただ話し合いするだけだから、危ないことはしないよ」
そのままメリーさんの頭を撫でる。
「…本当ですか?」
メリーさんが顔を上げ、上目遣いで聞いてきた。
「大丈夫」
と力強く言いうとやっとメリーさんは離してくれた。
330 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/21(木) 00:02:10.81 ID:GCzWKDH10
学校に着き、メリーさんとはしばしの別れ。
メリーさんは花子さんに相談しに行くと言っていた。
僕は教室へ、しばらくすると浩平が入ってきた。
浩平に話そうかと思ったが、浩平にまで危険が及んだら僕のせいだ。
すべてが終わったら話そう。
そして坂井先生が入ってくる。
一度だけ目が合ったがすぐ逸らす。
そしていつもの短いSHRが終わる。
今日は英語の授業は無い。
次に顔を合わすのは放課後だ。
そして、1時間目が始まる。
今日ばかりは真面目に受けよう。
続くゲットアンプド2
未経験OK♪パソコンの知識が活かせるお仕事!
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」2
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」3
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」4
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」5
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」6
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」7
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」8
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」9
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」10
メリーさん「すみません、私メリーと言う者ですが・・・」11
音を立てないように気をつけているようだが
この家の古さから言ってそれは不可能だ。
僕の部屋の前で足音が止まる。
そしてガチャリ…と、小さな音を立ててドアがゆっくりと開いた。
オレンジ色の光の向こう。皮手袋に覆面、手に持っている中型ナイフを持っている人間。
誰が見ても強盗、もしくはそれに順ずるものだとわかるだろう。
けれど僕は違った。こいつこそ中山 准を殺した犯人だと直感で判断した。
だが、なぜ家の場所が?。貼り紙には電話番号しか書いていない。
それになんでこうも親がいないタイミングで…。
僕はこの突然ぎる状況に混乱する。
真っ直ぐベットの方へ歩み寄る覆面。
そして、一気にナイフを布団に突き立てた。
739 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/19(火) 21:19:18.60 (p)ID:zyEFlBf30(28)
ドスン!っと言う音が部屋に響いた。
驚いた事に僕を殺す事に躊躇も迷いも一切ない。
車で跳ねた中山 准を河原へ落とす奴なのだから当たり前か。
見つかれば、確実にこいつは僕を殺すだろう。
心臓が跳ね上がり。冷や汗が吹き出る。
手ごたえの無い感触に覆面があせり始めた。
僕はこいつが来る前に布団の中にタオルケットを詰めて
偽装し、別の場所へと隠れた。
だが、タオルケットを入れたのがミスだったと
今更後悔する。
元から居なかった。と言う偽装をすればよかったのに、
危険を察知し自ら別の場所へ逃げた。
と言う事を知らせてしまったのだ。
この狭い部屋、隠れられる場所は限られてくる。
状況を把握しようと少し開けていた隙間。
それに覆面が気づく。
そしてゆっくりと近づいてきた。
僕が潜んでるクローゼットへ。
753 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/19(火) 21:57:50.48 (p)ID:zyEFlBf30(28)
まずい、さすがにこれは。
近づいてくる覆面。
このままで開けられた瞬間殺される。
こんな所で死ぬわけにはいかない
メリーさんとの約束が残ってるんだ。
ここは一か八か賭けに出た。
目いっぱい引き付けたところで
僕はクローゼットを蹴破る。
バン!っと勢いよく開かれる扉。
「!?」
覆面がひるんだ。
そのまま勢いにまかせ突進する。
こいつを転ばせてその隙に逃げる作戦だったのだが。
その作戦は失敗に終わった。
僕の体は受け止められてしまっていた。
身長差が結果に大きく響いたのだろう。
そのまま僕の力は受け流され
ベットの上へと投げ飛ばされる。
やばい。と、思った時にはもう遅い。
覆面が迫ってくる。
とっさに僕はこう叫んだ。
「待て!取引だ!」
これがダメだったら僕は死ぬ。
760 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/19(火) 22:12:51.85 (p)ID:zyEFlBf30(28)
覆面の動きが一瞬止まる。
僕は考える暇を与えず、すぐさま続ける
「僕はあんたが犯人だって言う証拠を持っている。
それを渡すから命は助けてくれ。
それに二度と犯人探しなんてしない」
証拠。と言葉に反応したのか
覆面が考えるそぶりを見せる。
そしてゆっくりと首を縦に振った。
おそらく、証拠を渡した後で僕は殺されるだろう。
だが時間は稼げた。この時間で状況を整理する。
ドアは遠い。走ってもドアノブに手をかけたところで
後ろから刺されるだろう。
窓は近いが鍵がかかっていて開けている間にやられる
それにここは2階、ジャンプした所で
足をやられ動けなくなった所をグサリだ。
と、なるとこれに賭けるしかない。
覆面が顎をしゃくる。
証拠はどこだと言う意味らしい。
「証拠は…その机の鍵付の引き出しの中だ」
777 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/19(火) 22:27:22.58 (p)ID:zyEFlBf30(28)
覆面はこちらの方を向きながら
ゆっくりと下がっていく。
ガチャガチャと引き出しを開けようとするが
鍵がかかっている。
「鍵はそこの猫の貯金箱の中だ」
と、素直に鍵の位置を教えた。
言われた通りに鍵を取り出し
ロックを外す覆面。
表向きの中身は文房具だ。
バラバラと中身を床に投げ捨てていく。
どこだ!っと言わんばかりに強く睨まれた。
「一枚、板が敷いてあるその下だ」
僕はタイミングを見計らう。
なかなか外れない板にいらだつ覆面。
と、瞬間一気に辺りが明るくなり、
火が勢いよく燃え上がる。
僕の仕掛けたトラップが発動した。
876 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 00:06:54.17 (p)ID:/iIPo7Fs0(9)
覆面の腕に炎が回り、声にならない悲鳴を上げる。
この隙を見逃さない。
ベットの上から
僕は渾身のドロップキックをかました。
わき腹にヒットし、壁まで吹っ飛ぶ覆面。
僕も床に叩きつけられた
ごろごろと床に転がりながら火を消そうとしている
覆面に追い討ちをかけようと、僕は起き上がったが
火が消える方が早く、逃げ出す覆面。
つかさず追いかけようとしたが
カーテンに火が引火していた。
ドタドタと階段を駆け下りる音を尻目に
僕はカーテンを引きちぎり。
窓の外へと投げる。
幸い外は雨なのですぐに消えるだろう。
窓から覆面が走って逃げていくのが見えた。
今からではもう間に合わないだろう。
間に合ったところでおそらく返り討ちだ。
はぁはぁと、乱れた息を整える。
僕はなんとか生き延びた。
118 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 21:48:13.95 (p)ID:/iIPo7Fs0(12)
危なかった、本当に…。
シャツの背中が汗で濡れていた。
とりあえず電気を点ける。
被害は特にない。カーテンが片方なくなった事と
大切な本が燃えたぐらいだ。
まさかこれに命を救われるとは夢にも思わなかった。
僕は感慨深く本を撫でる。
貼り紙でなんらかのアクションがあればいいとは思っていた。
だがこれはさすがに予想外。
床に座り深呼吸を繰り返すと段々と落ち着いてきた。
そうだ、警察に連絡を。と思い携帯に手を伸ばしたが
思いとどまる。
警察になんて言う。
家に僕を殺しに来た覆面野郎が入ってきたので
引き出しから炎を出して撃退しましたか?。
覆面野郎より、なぜ引き出しから炎が出るか突っ込まれそうだ。
124 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 21:57:51.07 (p)ID:/iIPo7Fs0(12)
この2日を通して感じた事がある。
貼り紙を交番の前の掲示板にも貼った。
その際、数々の貼り紙があったが
ひき逃げ事故の貼り紙は僕のだけだった。
それに、貼り紙を貼っても警察からなんの注意もない。
警察は使い物にならない。
警察に連絡しても、僕が動きづらくなるだけだ。
そして、一番気にかかるのは
あいつがなぜ僕の住所を知っていて。
なぜ親が留守の時に来たのかだ。
一番考えたくなかった事が脳裏をよぎる。
犯人は僕の身近な人間。
136 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 22:05:34.57 (p)ID:/iIPo7Fs0(12)
それしか考えられないだろう。
情報を整理する。
覆面にタックルした時の体付きから言って
まず男で間違いないだろう。
そして、電話番号で僕の住所がわかって
毎週木曜日は親がいない事を知っている人物。
すべてに当てはまる人間はそう多くは無い。
犯人の目星は着いた。
僕は、今日決着がつくとわかった。
夜が明けたら聞かなければならない事がある。
浩平に。
148 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 22:12:29.63 (p)ID:/iIPo7Fs0(12)
夜が明ける。結局一睡もできなかった。
だが毎日の日課はこなす。
洗面所へ行き疲れた顔に冷たい水をかける。
そして、朝は適当にパンを焼いて食べた。
制服に腕を通し。準備は整った。
雨は相変わらず降り続けていた。
玄関で傘を、と思ったが。
しまった。メリーさんに貸したままだ。
午後からは雨が上がると天気予報で言っていたが。
しょうがない、バスまで走ろうと玄関を開けた時。
一番会いたかった顔がそこにあった。
「おはようございます」
メリーさんが黒い大きな傘を持って立っていた。
157 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 22:24:53.86 (p)ID:/iIPo7Fs0(12)
「おはよう」
と、メリーさんの顔を見たら少し緊張がほぐれた。
「ごめんなさい!ずっと傘借りっぱなしで
困ってるかと思って迎えに来ました。」
ペコペコと頭を下げるメリーさんが可愛い。
長年の夢だった朝、女の子が家に迎えに来ると言う
シチュエーションが叶い、僕は感激していた。
朝起こしてくれたら完璧だったのにと、図々しいを思う。
「どうかしましたか?」
「いや、なんでもないよ
それじゃあバス亭まで行こうか」
僕達は歩きだした。
朝女の子に起こされる夢は叶わなかったけど
メリーさんと相合傘で登校しているだけで幸せだった。
168 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 22:33:59.63 (p)ID:/iIPo7Fs0(14)
メリーさんに深夜の出来事を話そうかと思ったが
おそらく心配させてしまうかもしれないし。
優しいメリーさんの事だ、自分を責め立てるだろう。
それに、なぜ引き出しから火が出るんですか?と聞かれたら
説明しづらい。
深夜の出来事は墓場まで持っていこう。
だが、これだけはどうしても言っておかなければならない。
バス亭でバスを待つ間、僕は切り出した。
「メリーさん」
はい?と、小動物のように首を傾げるメリーさん。
「たぶん…犯人わかった。」
メリーさんの顔が強張る。
「そう…ですか…」
そう言って一度うつむいたが
すぐに真っ直ぐな目で僕を見てきた。
「まだ確証はないけど、今日決着をつける」
メリーさんは力強くうなずいた。
バスが来る。中には浩平が乗っているはずだ。
187 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 22:46:24.89 (p)ID:/iIPo7Fs0(16)
バスの扉が開き、傘を閉じ中へ入る
そして一番後ろの席を目指す。
浩平が5人分の席を占領している後ろの席へ。
後ろからメリーさんも付いて来る。
「おはよう」
「やぁ。ん…?疲れているようだな
顔色が悪いぞ?」
いつもの調子で浩平が言う。
「そんな事はどうだっていいんだ
聞きたいことがある」
「俺に答えられる事ならなんでも答えよう」
そして僕は浩平の耳元で最後の鍵となる質問をした。
メリーさんが不安そうな顔でこっちを見ている。
「ふむ…確かにその通りだ」
僕は黙り込む。
浩平も察してくれたのか、いつものように話しかけては来ない。
他の席の生徒達ががやがやとうるさかったが
一番後ろの席はバス亭に着くまで終始無言だった。
202 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 22:57:11.01 (p)ID:/iIPo7Fs0(16)
バス亭で降り、傘をさす。
浩平に先に行くと言って僕は、僕達は。
急ぎ足で学校へと向かう。
今ならまだ間に合うはずだ。
確証は得た。
おそらく確実にあいつだろう。
メリーさんは何も言わず付いて来る。
降りしきる雨、ズボンの裾が雨で濡れたが気にしない。
そして僕は目的の人物を見つけた。
前に回り、歩みを止める。
「おはようございます」
いつもの無愛想な顔でこちらを見て、何も言わない。
言ってしまえばもう止まれない。
僕は最後の決め手となる事を言った。
「その腕、どうしたんですか―― 先生。」
252 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 23:16:25.02 (p)ID:/iIPo7Fs0(17)
メリーさんを跳ねて河原へと落とし、
僕までも殺そうとした犯人。
英語科教師、兼僕の担任。坂井先生。
さっき浩平に聞いたのはこうだ
「坂井先生は一ヶ月前ぐらいから
歩いて学校に来てなかったか?」
浩平はそうだと言った。
僕は知っているSHRがいつも短いのは
僕達生徒の事などに興味なんてないから。
自分の事しか頭に無い。
それに気づいてから僕はこの先生が大嫌いになった。
坂井先生が口を開く。
「…話がある、放課後残れ。」
冷たい声でそう言った。
「こっちこそ話があります」
と、僕も負けずに冷たい声で言ってやる。
指定してきた場所はいまは使われていない
焼却炉前。勝負は放課後。
もう戻れない。
303 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/20(水) 23:48:10.18 (p)ID:/iIPo7Fs0(20)
僕はそう言い残し、先に行く。
先生から遠ざかった所で黙っていたメリーさんが言う。
「どうしてですかっやめてください!危ないです!!」
メリーさんが怒っているのをはじめて見た。
目に涙を浮かべながら叫ぶ。
ああ、こうなるとどうすばいいか困る。
と、思いっているとメリーさんが突進してきた。
僕の胸の部分に顔をうずめ、背中の後ろを手で掴まれる。
身動きが取れない。僕はメリーさんに抱きつかれていた。
「お願いですから…危ないことは…」
僕の胸で泣いている。
僕は女の子に抱きつかれたと言うことよりも
メリーさんはどうしたら泣きやんでくれるかそればかり考えていた。
ポン、とメリーさんの頭に手を置き僕は言った。
「大丈夫、学校じゃ派手な動きはできないよ
ただ話し合いするだけだから、危ないことはしないよ」
そのままメリーさんの頭を撫でる。
「…本当ですか?」
メリーさんが顔を上げ、上目遣いで聞いてきた。
「大丈夫」
と力強く言いうとやっとメリーさんは離してくれた。
330 :efficus ◆3dGTQi3jXk :2007/06/21(木) 00:02:10.81 ID:GCzWKDH10
学校に着き、メリーさんとはしばしの別れ。
メリーさんは花子さんに相談しに行くと言っていた。
僕は教室へ、しばらくすると浩平が入ってきた。
浩平に話そうかと思ったが、浩平にまで危険が及んだら僕のせいだ。
すべてが終わったら話そう。
そして坂井先生が入ってくる。
一度だけ目が合ったがすぐ逸らす。
そしていつもの短いSHRが終わる。
今日は英語の授業は無い。
次に顔を合わすのは放課後だ。
そして、1時間目が始まる。
今日ばかりは真面目に受けよう。
続くゲットアンプド2
未経験OK♪パソコンの知識が活かせるお仕事!
この記事へのコメント
浩平の兄貴辺りだと思ってたのに…
でもいい裏切りw
でもいい裏切りw
2007/06/21(木) 00:41 | URL | d #-[ 編集]
終わりが近づいてきた・・・
寂しい。
だがwktk
寂しい。
だがwktk
2007/06/21(木) 00:41 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
わっくてか!わっくてか!
2007/06/21(木) 00:49 | URL | アフォな名無し #wZ2H/tPE[ 編集]
うおおおおおお!!
ワッフル ワッフル!!
ワッフル ワッフル!!
2007/06/21(木) 01:17 | URL | #-[ 編集]
w k t k
2007/06/21(木) 01:41 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
俺は浩平の父親かと思ったwwwwwktk
2007/06/21(木) 01:59 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
自分の中でBAD END、NORMAL END、HAPPY ENDがあるわ…
ラストwktk
ラストwktk
2007/06/21(木) 02:03 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
誰もDEATH NOTEのトラップにふれない件について
2007/06/21(木) 03:29 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
あのトラップは単なるネタかと思ってたんだが、
まさかこんな伏線があったとは・・・巧いな
まさかこんな伏線があったとは・・・巧いな
2007/06/21(木) 11:03 | URL | #BdyK6ze2[ 編集]
楽しい物語ほど、先が気になるのと同じくらいに、終わって欲しくないと感じるものなんだよね。
でもwktk
でもwktk
2007/06/21(木) 11:36 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
てっきりママンかと思ってた…。
2007/06/21(木) 15:50 | URL | アフォな名無し #N/in2ZoA[ 編集]
書籍化希望
2007/06/21(木) 16:16 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
泣く準備はできてるぜ
2007/06/21(木) 17:19 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
楽しみにしてるぜ
2007/06/21(木) 19:10 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
見事な伏線消化だったな
トラップはただのネタだと思ってたのに
トラップはただのネタだと思ってたのに
2007/06/21(木) 19:33 | URL | 名無し!! #qNXjQhIg[ 編集]
これはヤヴァイwww
wktkしまくりwwwww
wktkしまくりwwwww
2007/06/21(木) 20:22 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
先生に殺されかけるところでメリーさんが驚かすターゲットを先生に変えて驚かして主人公を助けるとかだと切ないよなー
2007/06/21(木) 20:32 | URL | あ #-[ 編集]
文才スゲェ
てっきり公平かと思った
てっきり公平かと思った
2007/06/21(木) 23:08 | URL | け #6xiBPrN2[ 編集]
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