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ヒトカゲの憂鬱スレまとめ
126 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:23:48.49 ID:34rgpo5J0(111)
フィールドの中央には、腕を組み、こちらを見据えている人間が立っていた

「ようこそ、俺が四天王の大将、ドラゴン使いのワタルだ!!」

「お前が最後の相手か?」

「………ふふっ
知ってのこととは思うが、ドラゴンは聖なる伝説の生き物だ
捕まえるのが難しいが、うまく育てれば強さは天下一品!!
体も丈夫だし、小手先の攻撃では通じない
お前の技がはたして俺に通じるかな?」

さすがは四天王の大将と言うだけあって、威厳がある
ドラゴン系は確かに強力で怖い
しかし、こちらには……

「ふっ!! 四天王の大将、井の中の蛙大海を知らず!!」

「な、何だと!!」

「確かにドラゴンタイプの力は強力だ
しかし、伝説などと言うにはおこがましい
お前には真に伝説と言うに相応しいポケモンを見せてやろう!!」



そう言って、サトシが投げ込んだボールは、僕の予想通りの物だった


案の定、ワタルの口から驚愕が漏れる

129 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:24:47.25 ID:34rgpo5J0(111)
「馬鹿な!! フリーザーだと!!」

「もはや出し惜しみをすることもあるまい
最強の力を持ってお前をねじ伏せる!!」

「……よかろう、来るがいい!!」


最後の戦いが始まった!!



まっ先に出てきたのはハクリュー
青く透き通るような神秘的なポケモンだが、
その一見ひ弱そうなナリに騙されれば痛い目に会うことは間違いない

さすがは大将のワタルに育てられただけあって、かなりのレベルを誇っているが、
正直言えば、戦うまでもなく僕には結果は予測できた

戦闘は終始、コアのペースで進んでいった
何とかコアの動きを止めるべく、巻きつこうとするも、
それを余裕でかわして、れいとうビームを当てていく

コアと戦闘経験のある僕にはわかるが、
コアの攻撃は並の氷系とは比べることもできないほど強力だ
それを氷系が弱点のドラゴンに耐えられるはずもなく、
一撃のうちにハクリューは戦闘不能にされた

131 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:25:38.83 ID:34rgpo5J0(111)
続いて出してきたのはギャラドス
ドラゴンタイプではないため、コアを変えるのかと思ったが、サトシにその気はないらしい

確かに水タイプには弱いが、飛行タイプにはコアは強い
両方の特性をもつギャラドスには、特に有利不利はない

そうなれば、決め手はレベル差
ギャラドスのハイドロポンプを全く物ともせずに、ここぞとれいとうビームを数発叩き込む

コアの余裕の勝利だった




ってか、コア強過ぎだろ!!
以前、RX-78はコアですら倒すのが難しいなんてサトシは言っていたけど、どれだけ化け物だよ

132 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:26:23.16 ID:34rgpo5J0(111)
「くっ、ならば次はこいつだ!!」

ワタルが次に出してきたポケモンに、僕は目を疑った
何と、今では絶滅しているはずのポケモン、プテラだったのだ!!

以前、新聞で古代のポケモンを蘇らせる研究に成功したなんて記事を見て、
僕も一度でいいから見たいと思っていたが、まさか実際に見ることができるなんて!!

「ふっ、プテラか……
確かに、興味深いポケモンではある
だが……」

僕の中では、伝説のポケモン 対 現代の生きた伝説のポケモンとの
ガチンコバトルを見たかったのだが、
戦闘は終始、コアのペースで進んでいった

「確かにプテラは興味深いが、僕のコアファイターの相手にはならん!!」

そうなんだよな
確か聞いた話では、プテラは岩系と飛行系のハイブリッドのはず
どちらもコアにとってはお得意様と言えるタイプだ



コアが勝ったのは嬉しいけど、古代のロマンがあっさり負けたのは少しばかり残念だ

134 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:27:00.03 ID:34rgpo5J0(111)
「まさかここまでとは……」

流石の四天王大将も驚きを隠せないか

まあ、仕方がないか……
相手から出されたポケモンは、おそらく初めて見るであろう伝説のポケモン
しかも、いくら苦手の弱点とはいえ、
こうまであっさり自慢のポケモンがやられてしまってはな


ワタルは最後のボールを投げてくる

出てきたポケモンはカイリュー
ワタルが言っていたように、ドラゴンの中で最も育てるのが難しく、
持っても成長の遅いポケモンだ

それをここまで育て上げるとは……
正直、どれほど苦労したかは、想像に難くない


しかし……現実は残酷だな




数分後、僕らの勝利が決定した

136 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:27:33.19 ID:34rgpo5J0(111)
「……悔しいが、君のポケモンは本物のようだ
まさか、俺のドラゴン軍団が、こうも簡単に負けるとは」

「うむ、いい戦いだった
これでRX-78と戦うことになっても、それなりに勝算は見えてきた」

「RX-78?
何の事かは分らんが、これからは君がポケモンリーグのチャンピオンだ!!」


きたきたきたきた………………!!


遂に僕らの時代がやってきた!!!!

風だ!! 風を感じる!! 時代の風は、今まさに僕らに向かって降り注いでいる
人生の勝ち組として、花開く瞬間がやってきたー!!!!


「……と、言いたいところだが、実はもう一人闘わなくてはならない相手がいる」





えっ!?

137 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:28:01.53 ID:34rgpo5J0(111)
「そのトレーナーの名は……」

「聞くまでもない、シゲルだろう!!」

「なっ!! 知っていたのか!?」


シ、シゲル!!

そうだ、シゲルやカメックスのことをすっかり忘れていた
ポケモンリーグを制覇したことに浮かれて、気にも留めていなかった!!

「その通りだ
彼は……君よりも先に俺たち四天王を倒した
今や彼こそが、ポケモンリーグの真のチャンピオンなのだ!!」


サトシは何も言わない
まるで、初めからシゲルと戦うことは予定のうちだというように……



ワタルの後ろにある扉をくぐり、最終決戦の場に向かった!!


139 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:28:38.97 ID:34rgpo5J0(111)
フィールドの中央には、遠目からもハッキリとわかるシゲルの姿が確認できた
そしてその隣には……

何とオーキド博士までいるではないか!!

「よう、サトシ!! ずいぶんと遅かったじゃないか!!
俺なんてずいぶん前にリーグを制覇したぜ!!」

「シゲルが居るのはともかく……なぜここに博士が居る?」

「俺が呼んだんだよ!!
昨日、ようやくお前がリーグに着いたって小耳にはさんだからな
お前ならここまで来ることくらい出来るだろ
やっぱ、俺たちの最後の戦いは爺さんに見てもらわなくちゃ、だろ?」


考えてみたら、この二人の始まりは、博士から僕らを譲り受けたことからなんだよな

第一戦は博士の前で……
ハナダでも対戦したし……
シルフ・カンパニーは、二人でロケット団を追い払い……
こんなわずかな間にメキメキと力をつけ……

そして、再び最高の舞台で博士を伴い最後のバトル!!



なんというか……運命すら感じるな!!

142 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:29:19.51 ID:34rgpo5J0(111)
「お前たちの才能を考えれば、いずれはこの舞台に立てることは分かっていたが、
こんなにも早く、その日が来るとはのう……
全く……とんでもない奴らじゃな!!」

博士が二人の間に立って、感慨深げに話しだす
きっと、旅を始めたころのことでも思い出しているんだろう

「ワシから言うことは、何もない
二人とも、全力で戦うがいい!!」

そう言うや、博士は自分は用無しと言うように、フィールドの隅に向かった

「サトシ、俺は今やポケモンリーグの頂点に立っている
この意味が分かるか?」

「………」

「俺が一番強いってことだよ!!
四天王よりも、そして……お前よりもな!!」

「ふっ!! だがそれは三日天下で終わる!!
お前も僕の夢の通過点に過ぎん!!」

「へっ!! ほざけ!!!」

そう言うや、取り決めたように、両者とも間をとる
そして、お互いがボールを握りしめ、中央に投げ出した


今度こそ、最後の戦いの始まりだ!!

145 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:29:56.88 ID:34rgpo5J0(111)
レベルや相性など気にすることもなく、両者そろってボールを投げ込んできた

シゲルが出してきたのはピジョット
対して、サトシが投げ込んだボールはコアだった!!

どうやらサトシは一気に勝負を決める気らしい

「へえ、爺さんから聞いていたが、マジでフリーザーをゲットしたんだな」

「悪いが最初から全力で行かせてもらうぞ!!」


唯でさえピジョットよりコアのほうがレベルが高いのに、
その上、相性までコアのほうがいいときている

シゲルはポケモンを代えてくるかと思ったが、どうやらその気はないらしい
おそらく、サトシ相手に後ろを見せるのは、プライドが許さなかったのだろう!!

しかし、そんな甘い考えでコアを倒せるほど、この戦闘は甘いものに成りはしない

あらゆる基礎的な要素でコアがピジョットを上回っている
高速の空中戦になって行ったが、やはりコアのほうが幾分スピードが速く、
ピジョットは後手後手に回っている

一瞬の隙をついて後ろに回ることができたコアは、ピジョットに向かってふぶきを放った!!
そのまま、地面に落ちていくピジョット



まずは一勝目!!

148 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:30:43.44 ID:34rgpo5J0(111)
「ちっ……確かにとてつもないな!!
だが、こいつならどうだ!!」

続いてシゲルが出してきたポケモンはウインディ
どうやら、シゲルもプライドがどうとか言っている場合でないことに気づいたようだ

しかし、今度はサトシが動かない
以前、炎系の僕に圧勝したコアだが、今度もうまくいくとは限らない
代えるべきだと思うのだが……

ウインディは空を舞うコアに対し、かえんほうしゃを連射してくる
当たれば、下手をすれば一撃で倒される可能性もあるコアだが、何とか空中でうまく回避している

相手は飛べないため、高く上昇して、そこかられいとうビームを放って行くコア
しかし……

ウインディが屈むポーズを取ったかと思うと、突然、ものすごい速さで空中のコアに突進してきた
ポケモンの技の一つ、しんそくだ!!

まさか、空中にジャンプしてくるとは思わなかったコアは、ウインディの突進をまともに食らってしまう!!

地面に落ちていくコア
そこにすかさずかえんほうしゃが狙いをつける!!
しかし……

「ちぃ!! 戻れ!!」

サトシの声とともに、コアがボールに吸収される

何とかギリギリのところで回収することに成功した!!

150 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:31:31.09 ID:34rgpo5J0(111)
「どうやら、僕はフリーザーの力を過信していたようだな」

「こいつは俺が育てたウインディだ!!
そこらのヘボトレーナーと一緒にしてもらっちゃ困るぜ!!」

「なるほど、確かにそうだ……」

サトシはそう言って、次のボールに手をかける
ここはブルーしかないだろう
しかし、サトシが出してきたのは……

「行くがいい、サイコ!!」

何とサイコを戦闘に持ち出してきた


なんで!?
普通に考えれば、ここはブルーだろ?
何を考えているんだ?

「BDを出せは、どうせシゲルもポケモンを下げるだけだ
ならば、最初から相性無しのほうがやりやすい!!」


……確かに互いに相性を考えていては、延々とイタチごっこが続くだけだ
まあ、これはサトシのバトルだ!!


僕は次の経過を見守った!!

153 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:32:30.02 ID:34rgpo5J0(111)
サイコの巨体をみて近距離戦は分が悪いと思ったのか、
シゲルはアウトレンジからかえんほうしゃを放つ戦法に切り替えた

しかし、サイコにもはかいこうせんがある
ウインディのかえんほうしゃを食らいながら、はかいこうせんを食らわせる
だがここでネックなのは、はかいこうせんは放った後に少しばかり硬直するのだ
その間に、第2射をウインディは放ってくる

はかいこうせんはかえんほうしゃより攻撃力が高い
しかも、サイコの体力は半端ではない

はかいこうせん1発に対し、ウインディの食らった割合は、
かえんほうしゃ2発の、サイコの割合と同じ程度!!

戦闘の様相は、
かつてクチバジムで僕とライチュウが仕出かしたガチンコ勝負と似た展開になってきた

両者とも回避を捨て、攻撃にすべてをかける

防御を捨てているため、そろそろどちらかは倒れるだろう
そんなことを考えていたら、ウインディの体がグラつき、力が抜けたように倒れこんだ

良し!! これでサイコの勝利d……

僕の喜びもつかの間、ウインディに遅れること数秒後、
サイコも地響きを立てて、地面に倒れた


どうやら、ダブルノックアウトのようだ

154 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:33:14.22 ID:34rgpo5J0(111)
「相撃ちか……それじゃあ次はこいつだ!!」

シゲルが出してきたポケモンはサイドン
それに対し、サトシはアーガマで迎え撃った
ブルーを出さなかったのは、やはり途中で代えられることを警戒してだろう

このサイドンは、体力、攻撃、防御、どれをとってもアーガマのそれを上回っている
しかし、シゲルはアーガマがソーラービームを撃てることは知らないはずだ
おそらく、サトシもそこを付いてくるだろう

予想通り、
アーガマはサイドンの攻撃をよけることに必死な振りをして、エネルギーを貯めている



アーガマが大勢を崩したような仕草を見せる
シゲルはここぞとばかりに、サイドンに突進を命じるが……

当然の如く、アーガマが体勢を崩したのはブラフ
接近してきたサイドンに至近距離からソーラービームを食らわせた!!

その一撃で戦闘不能になるサイドン



さすがはサトシ&アーガマ
本当に狡猾な奴らだ!!

156 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:34:07.65 ID:34rgpo5J0(111)
「なっ!! ポリゴンにソーラービームだと!!」

意表を突かれたシゲルが、驚き声を張り上げる
まあ無理もない
ポリゴンにソーラービームを覚えさせるというのは、たぶんあまり例のないことだろう


シゲルは明らかに狼狽している
こちらはコアはダメージを受けてはいるが、まだ残りは5匹
それに対し、向こうはすでに3匹が戦闘不能になっている

しかし、それだけが理由ではないほど、シゲルは冷汗を垂らしている
いったいどういう訳だ?


その答えは次のフーディンとナッシーを出されたことで理解出来た
今まで出されたポケモンに比べ、明らかにレベルが低いのだ!!

二匹はレベル的にいえば、四天王のカンナクラス
高いには違いないが、僕らの相手をするには物足りないレベルだった

シゲルもサトシ同様、弱いポケモンから出すのではなく、
一気に流れをつかむべく、高レベルのポケモンから出したのだろう


フーディンは何とか傷をつけるもブルーのハイドロポンプで、
そして、続いて出されたナッシーは、僕のだいもんじで一撃だった!!


この時点で、ほとんど僕らの勝利は確定した

157 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:34:47.46 ID:34rgpo5J0(111)
「馬鹿な!! 俺がサトシに負けているだと!!!」

シゲルが狼狽を前面に出して、後ずさる

残っているポケモンはカメックス一匹
カメックスは、見たところレベルはシゲルのパーティー内で最もレベルが高い
シゲルも保険として、最後まで残しておいたのだろう


もう、向こうは途中交換される恐れはない
そこでサトシはリンに行くように命じてきたのだが……

しかし、僕はあえてサトシに懇願した
次も僕を出してくれるようにと……

相性的には最悪だが、レベルは僕のほうが優っている
それに、ナッシーとの戦闘で無傷だった僕は、体力的にも問題ない


『もう一度、本気でやろう!!』


リーグに来る前、カメックスに言われた言葉
無論、これからも戦う機会はいくらでも作れるだろうが、
こんな最高の舞台でライバルと戦えるなんて、これが最初で最後かもしれない!!


僕は何とかサトシに頼み込む

159 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:35:40.21 ID:34rgpo5J0(111)
「……よかろう、お前が行くがいい!!」

十数秒考えた末、サトシは僕が戦闘に出ることにOKをくれた

おそらくサトシの中には勝利の青写真が出来上がっているのだろう
例え僕が負けても、後ろには相性抜群のリンを筆頭に、
傷は受けているものの、まだまだ戦闘をこなすことが可能な3匹が残っている

それが、僕を戦闘に出してくれたのだろう


フィールドの中央でカメックスと対峙する

「まさかこんな所で戦えるなんてな……」

「旅を始めたばかりの時は、正直、セキチクで旅は終わると思っていたよ
それが何の因果か、ポケモンリーグに挑戦して、そして君と最後の勝負をすることになるなんて」

「なんつーか、運命的なものを感じるな!!」

「そうだね!!」

「もうお前らの勝利は決まったようなものだ
でも……勝手な頼みかもしれないが、俺と本気で戦ってくれ!!」

「本気で戦う気がなかったら、こんなところに居ないよ!!」



僕らはニッと笑顔で笑い合うと、そのまま距離を取った

162 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:36:28.72 ID:34rgpo5J0(111)
進化して僕とカメックスは、決定的に変わったことがある

僕は翼が生えて、空を飛べるようになり、
そのおかげでスピードが飛躍的に上昇した

対するカメックスは、分厚い甲羅でスピードは落ちるものの、
防御力が飛躍的に上がっている

あの甲羅の壁を崩すことは容易ではない!!


開始早々、僕は空に舞い上がる
空を飛べない者からすれば汚いと思われるかもしれないが、
僕のほうが若干レベルが高いとはいえ、
カメックスのハイドロポンプを受ければ、一撃で沈む恐れがある

何としても食らう訳にはいかない!!

165 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:37:08.41 ID:34rgpo5J0(111)
戦闘は僕の有利で終始進んでいった

カメックスがみずでっぽうやハイドロポンプを上空に向けて放つも、
僕のえんまくとスピードがその攻撃を寄せ付けない!!

一方の僕も、かえんほうしゃを連続して放っていく
水系で、更に防御力も高いカメックスに効果は薄かったが、
僕は初めから持久戦に臨む覚悟だ!!
向こうが倒れるまで、何度でもかえんほうしゃを当てていく


もう何分経過しただろうか?
さすがにかえんほうしゃもだいもんじも打ち止めになってきた

それは向こうも同じようで、
遠距離で攻撃するしか手段がなかったカメックスも水が切れたようだ!!

しかし、決定的に違うのは残りの体力
僕が全く攻撃を受けていないのに対し、カメックスはすでに体力の半分以上を失っている



僕は近距離線に持ち込むべく、飛行をやめて、カメックスに接近した!!

166 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:37:30.67 ID:34rgpo5J0(111)
僕は接近して、切り裂く攻撃を連発していく
カメックスもかみつきやロケットずつきで僕に攻撃を繰り出してくる

さすがに、いざ接近戦になってしまえば、向こうのほうが圧倒的に有利だ!!
僕のきりさく攻撃は、幾度となくカメックスの堅い殻に弾かれる


なんというか、リーグ最後の試合とは思えないほど、泥臭い戦闘になってきた
しかし、僕は痛さを感じながらも、カメックスとの本気の殴り合いが、実に清々しく思えた

よく見れば、カメックスの表情も晴れやかだ
何だかんだいっても、男の最後はやっぱり殴り合いだな!!




戦闘は終わった




僕の勝利だった……

168 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:38:21.29 ID:34rgpo5J0(111)
「馬鹿な……本当に終わったのか………
全力を掛けたのに負けた……
ポケモンリーグの頂点に立ったこの俺が……負けたのか…………」

シゲルは放心したように、ぐったりと体を倒す
地に手を付いて、必死で自分を保っている

「なぜ負けた?
俺の育て方は間違ってなんかいないはずなのに……
チームのレベルだって、サトシに劣ってはいなかったはずだ!!」

そんなシゲルを他所に、フィールドの隅からパチパチと拍手が聞こえてきた

「素晴らしい試合じゃった
お前たちの全身全霊を掛けた勝負、見事だったぞ!!」

「……爺さん
俺は何で負けたんだ?」

「分からんのか?」

「……才能の差か?」

169 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:39:00.19 ID:34rgpo5J0(111)
「才能ならお前もサトシに負けとりゃせんよ!!
シゲル、前にも言ったじゃろ
ポケモンは理詰めでどうにかなるもんではないのじゃ
お前は自分のポケモンを信頼しとるかね?」

「それは……」

「レベル、相性、試合の組立、そして運、
確かに勝利のためには欠かせない事じゃ
しかし、それだけではダメなのじゃよ!!

お前はサイドンが倒された時、
レベルの低いフーディンやナッシーでは勝てないと、自分の勝利を疑ったじゃろ?
しかし、お前が信じてやれんことをポケモンができるはずもなかろう
お前には少しばかり、そこんところが足りなかったんじゃよ」

「………………」

シゲルは何も言い返せないでいた
オーキド博士はシゲルの肩を叩くと、「落ち込む出ない!!」と檄を飛ばす
まあ、本当に激戦には違いなかったからな
シゲルなら博士の言葉を実践できれば、きっとさらにいいトレーナーになるに違いない!!



「まあ、結局は僕のほうが強かったから、勝利出来たのだがな!!」



お前はもう少し空気嫁!!!

170 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:40:09.17 ID:34rgpo5J0(111)
サトシの空気の読めない一言に博士はやれやれと首を振る
今さら、サトシに何を言っても無駄だと思っているのだろう

「サトシ、わしに付いてきなさい!!」

博士はそう言うと、サトシを伴って、フィールドのさらに奥の部屋に連れて行った
ついた場所は、大きなコンピュータのある部屋だった

「博士……この部屋は?」

「ここはポケモンリーグを制覇した者を永遠に記録して称えるフロアじゃ
俗に言う殿堂入りじゃよ!!」

「ここが……そうなのか!!」

サトシも僕も部屋中を見つめまわす
部屋には多くの写真が飾られており、その中にはシゲルや現四天王の写真もある
その下には、ポケモンの激しい戦闘写真なども掲載されていた

僕らも遂にこの仲間入りを果たしたんだな!!



「僕は別に殿堂入りなどに興味はないのだが……」




頼むから殿堂入りされてくれよ、僕らのためにも!!

172 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:41:09.47 ID:34rgpo5J0(111)
僕らや博士に半ば強制される形で、殿堂入りを果たしたサトシ
そんなサトシに、博士は今後の事について尋ねてきた

「とりあえず、一度マサラタウンに帰る
数日したら、ハナダシティに行くつもりだ」

「ハナダじゃと?
と言うか、お前、ポケモンリーグに残らんのかね?
チャンピオンとして、華やかな生活が待っているというのに……」

「僕の夢はチャンピオンになることではない!!
僕の旅はまだ終わっていない!!」

「なるほどのう……そんなところも親父にそっくりじゃのう」

「親父?」

「お前の父親もかつてポケモンリーグを制覇し、チャンピオンになったのじゃ
あれを見るがいい!!」

博士はそう言うと、殿堂入りされている写真を指差した



そこには、オッドアイの端整な顔をした男が写されていた!!

174 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:41:43.12 ID:34rgpo5J0(111)
「お前の親父も研究者になる前は、ポケモンリーグを制覇したのじゃ
しかし、あいつも他にやりたいことがあると言ってのう……
結局、リーグに残ることなく、マサラタウンに戻って来たのじゃ」

「そうか……」

「揃いも揃ってチャンピオンに興味がないとは……これも血かのう?」





親父さんの遣りたいことっていうのは、サトシと違って高潔なことだろうけどね


175 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:42:17.27 ID:34rgpo5J0(111)
先ほどのフィールドに戻って来ると、すでにシゲルの姿は無く、
一枚の書置きが残されていた



『爺さん、俺はもう行くぜ!!
しばらくは帰ってこないからな

それとサトシ!!
次は必ずお前をぶっ倒す!!』



短い文章ではあるが、シゲルの並々ならぬ決意が滲み出てくる
次はさらに怖い相手になりそうだ!!



「あいにくだが、僕はもうお前と戦う気は全くさらさらこれっぽっちも無い!!」




嘘でも、次も俺が勝つ!! くらい言えよ……
どこまで空気嫁ないんだよ!!

176 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:42:58.47 ID:34rgpo5J0(111)
マサラタウンに帰って来た僕たちは、数日間の休息を取っていた
それにしても、チャンピオンポケモンともなると、扱いが違う!!

近所の子供たちが、背中に乗せてとか、かえんほうしゃを見せてとか、
今までにない人気を得ていた
これは癖になりそうだ!!


しかし、当のサトシは相変わらず、帰ってくるや早速、部屋でエロゲを開始する

ひと月近くもPCに触っていなかったものだから、きっと禁断症状が出たのだろう
寝食を惜しんでは、必死でマウスをクリックしている




ああ、母さんの嘆きが今日もマサラタウンに木霊する……

178 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:43:51.82 ID:34rgpo5J0(111)
一週間の休暇も終えて、サトシは僕たちを集めに掛った
どうやら、ハナダシティに出発するようだ

今度こそ、本当の本当にサトシとも縁が切れる
どんなにこの日を待った事か分からない!!


ハナダシティには、空を飛んでいくため、ホンの数時間で到着した
サトシは早速、ポケモンセンターに行くと、カウンターに赴いた

「マサラタウンのサトシが来たら、通せと言われていた部屋があると思うのだが?」

「はい、サトシ様がいらっしゃいましたら、
○○号室に来るようお伝えしろと承っております」

サトシはカウンターを離れると、受付に言われた部屋に歩いて行く
部屋の前に着くとドアホンを押して、応対を待った

程無くして、中から「どうぞ」と言う声が聞こえてきた
僕も聞き覚えのある声だ
まあ、大方予想は付いていたが、案の定、待っているのはあいつ等らしい



「「「総帥!! チャンピオン、おめでとうございます!!」」」




部屋にいた、ブライト、ラル、レビルがサトシを出迎えてくれた!!

181 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:44:58.57 ID:34rgpo5J0(111)
「ありがとう、諸君!!
ポケモンチャンピオンにはあまり興味はなかったが、
やはり君たちに祝ってもらえると嬉しいものだな!!」

「さすがは総帥ですぜ!!」

「全く大したものですじゃ、総帥は!!」

「本当なら、久しぶりのオフにアムロ君にも出席してほしかったのですがね」

「仕方あるまい
トキワジムが再開されたおかげで、
アムロ君も早々時間が取れなくなってしまったからな」


話が弾む一向


そう言えば、この集団ってラルを除けば、実はすごい奴らばっかりなんだよな!!

英雄にしてチャンピオン、パソコン通信の第一人者、大好き倶楽部会長、四天王の一人
5人中4人がカントーで重要な位置を占めている人物だ




なんと言うか……カントーのトップの負の一面を見ているようだ

185 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:47:03.40 ID:34rgpo5J0(111)
「それで総帥……出発は何時になさるんですか?」

ブライトが聞いてくる

「明日の朝一で出発しようと思う
洞窟は深いからな!!」

「もしも、RX-78に出会ってしまったら、大丈夫なんで?」

「ラル君!!
確かに奴は強力だが、私も万が一を考えて今までレベルアップをして来たのだ
正直なところ、絶対に勝てるとは断言できん
しかし、サザビーたちのレベルなら逃げることはできる!!」

「まあ、必ず会うとも限りませんからのう
あれだけ広い洞窟ですからな
遭遇する可能性のほうが低いと思われますじゃ」

「うむ
諸君は期待して待っていてくれたまえ!!」



いよいよ、明日か……
RX-78とやらに会わないといいんだけど

188 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:48:10.16 ID:34rgpo5J0(111)
翌朝、サトシはゴールデンブリッジを渡り、ハナダの洞窟に向かった

ここはカントーで最もレベルの高い野生のポケモンが生息している場所だ
RX-78と言うポケモンは別にしても、一瞬たりとも気は抜けない!!

サトシは洞窟の前で全員をボールや携帯から出してくる
一瞬の隙が命取りになる洞窟だ
いつでも戦闘態勢を取れるようにしておけと言うことらしい

僕たちは気を引き締めると、洞窟内に突入した!!



メタモンを求めて、ずんずんと奥を目指していく僕たち



約1時間が経過したが、メタモンは姿を見せない


……………

……………

……………



………おかしい
メタモンどころかポケモンの一匹も出てこない………

190 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:48:43.73 ID:34rgpo5J0(111)
洞窟に入り早半日
どんなに奥に行こうと、ポケモンの一匹も姿が見えなかった

流石のサトシも、考え込んでしまう

「どういう訳だ?
メタモンが出ないならいざ知らず、ポケモンのポの字も見当たらないとは!?」

レベルが高く、探索自体があまりされていない洞窟だが、
それでもここにポケモンが生息していることは間違いない!!

生息しているポケモンの個体数は極少数だそうだが、
半日も歩き回って、一匹も遭遇しないとは考えられない!!

どうやらこの洞窟は、事前に仕入れていた状況と変わっているようだ
体制を立て直すためにも、僕はサトシにこの洞窟を出るべきだと進言した!!

サトシは少しばかり躊躇うも、状況が状況だし仕方がないと、僕の提案を受け入れた


結構奥まで来ていたため、帰り着くのは夜になりそうだ
僕らが入口に向かって歩を進めようとしたその時、



「……また人間か!!」



背後から、何者かが僕らに向かって言葉を発してきた!!

192 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:49:25.32 ID:34rgpo5J0(111)
全員が背後を振り返る
しかし背後には誰も確認できなかった

全員が辺りを見渡すと、

「ここだ……」

と、空中から声が飛んできた

僕らは一斉に、声のほうに振り返る
そこには、白い人型のポケモンが空中に浮かんでいた!!

サトシとコアが驚愕の表情を浮かべる

「なっ!! RX-78!!」

「そんな!! あれは……ミュウ!? いえ、ちょっと違うわね
でも、全身から放たれる力はミュウその物……一体、どういう事!!」


どうやらあれが噂のポケモン、RX-78らしい


なんかコアもあのポケモンに心当たりがあるようだけど、
ミュウって確か幻のポケモンのことじゃ……

196 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:50:13.66 ID:34rgpo5J0(111)
「やれやれ、こんなところまで来るとは…………
人間どもは、どうしても私を自由にさせるつもりはないようだな」

なんとRX-78は人間の言葉を使って話してくる!!
ポケモンが人間の言葉を話せるなんて……

「僕たちは別にお前を捕獲しに来たわけではない!!」

「なら、こんな場所に何をしに来たのだ?」

「ただメタモンをゲットしに来たに過ぎん
メタモンさえ手に入れば、そのまま退散するつもりだった」

「メタモン?」

「そうだ!!
しかし、メタモンどころかポケモンの一匹も出ないのでな
こんな奥まで来てしまった……」

「この洞窟にポケモンが出ないのは当然だ
私が排除したからな!!」

「な、何だと!!」



ちょ!!!
排除って……殺したってこと?

198 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:50:53.91 ID:34rgpo5J0(111)
「メタモンを殺したのか!?」

「そんなことはしていない
ただ私の超能力でこの洞窟から追い出しただけだ」

「追い出した…だと?
どこにだ!?」

「そんなことは私の知るところではない
私は静かに暮らせればそれでいい」

RX-78はそう言うと、後ろを振り返り戻って行こうとした
メタモン以外用はないと言うサトシの言葉を信じたのか、
それとも僕らを相手にすることもない小者と判断したのか?

理由はともかく、なんにしても助かった!!

正直、RX-78を見た瞬間、心臓が飛び出るかと思った
それほどまでに奴のプレッシャーは半端ではなかった
サトシやオタ軍団が恐れる理由が、肌で実感できた!!

こんな洞窟は早く出よう!!
僕はサトシに向かって、声を掛けr……




ちょ………サトシ……………その手に持ってる大きな石はなんだ?

202 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:51:44.64 ID:34rgpo5J0(111)
コンマ数秒のわずかな時間だろうが、考え込んでいたのが僕の不手際
サトシを見た瞬間に、全員で止めに掛るべきだった!!

何をするか分かった時には、すでに石はサトシの手を離れていた

「ふ ざ け る な !!!!」

サトシの大きな掌いっぱいに納まる石が、RX-78に向かって放たれた!!

石はそのまま危険球コースにピンポイントで飛んで行ったが、
RX-78に当たる瞬間、石は空中で粉々になった!!
たぶん、奴が何かしたのだろう

こちらに背を向けていたRX-78が、再度こちらに振り返り、ギロリと睨みつける

「どういうつもりだ?」

「貴様は知らんだろう……
僕がメタモンをゲットするために払ったこれまでの代償を!!」

「私には関係のない話だ……」

「ふざけるな!! 一人の人生を狂わせておいて関係無いだと!!
この僕が費やした物すべてを貴様にぶつけてくれる
掛ってこい!!」

「……良かろう
貴様はよほど死にたいようだな!!」

204 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:52:33.32 ID:34rgpo5J0(111)
サトシは僕ら全員に一斉に掛るように言ってくる

こうなってはもう、戦闘を回避する手段は残っていない
僕らは意を決意した!!


僕とコアは空中から、ブルーは洞窟内の湖に陣取り、
そして他の3匹は地上から一斉にRX-78を攻撃していく

四方八方から各自の最高の技が放たれる
しかし、RX-78はわずかな隙間を縫うように回避し、的確に一匹ずつ攻撃を当てていく

まずはリンが標的となった

接近してくるRX-78にリンはかみなりを当てようとするも、
桁違いのスピードで接近してくるRX-78に当てることはできなかった!!
成すすべなく、スピードスターの餌食となった!!

続いてアーガマ

超能力と言っていたから、おそらく向こうはエスパー系
接近してくるRX-78に弱点であるシャドーボールを放つも、これすらも楽々と回避する
もともと体力の低いアーガマはじこさいせいをする暇なく、
たった一撃で戦闘不能に追い込まれた!!


強過ぎだろ!! 白い悪魔!!

206 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:53:23.30 ID:34rgpo5J0(111)
次の標的はサイコに決めたようだ
サイコのはかいこうせんを掻い潜って、懐に飛び込んでくる

そんな中、リンとアーガマをげんきのかたまりで戦闘不能から戻らせたサトシは、
サイコに向かって思いっきり叫んできた

「サイコ!! 攻撃はいい!!
そいつを抑えつけろ!!」

サイコは攻撃を止めて、懐に飛び込んできたRX-78の攻撃を受けるも、
そのままRX-78を抱き込んだ!!

「む…くっ!!」

RX-78は何とかサイコから脱出しようともがいているが、
さすがにサイコとの力比べは出来ないようだ

「今だ!! 奴に渾身の一撃を食らわせろ!!」

サトシの言葉に僕は一瞬悩んでしまった
あそこまで密着していては、サイコまで巻き込んでしまう
しかし、そんな僕をコアがたしなめてきた

「今は余計なことを考えている場合ではない
この場を逃せば、二度とこんな失態をするようなポケモンではないわ!!」



率先して、サイコごとRX-78にふぶきを浴びせつける!!

208 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:54:02.73 ID:34rgpo5J0(111)
さすがはコアのふぶき
RX-78も苦悶の表情を見せる

しかし、同時にサイコも苦しそうな顔を見せるが、
抱え込んだRX-78は決して離さなかった!!

僕はスマンと心の中で何度も弁解し、RX-78にだいもんじを叩き込む!!
僕に続いて、ブルーのハイドロポンプが二人を襲う
回復したリンとアーガマも、順次カミナリとシャドーボールを叩き込んだ!!

アーガマのシャドーボールは効果抜群だったようだ
RX-78から力が抜けるのが分かる

しかし、それと同時にサイコの体力も限界だったようだ
RX-78を掴む力が緩んだかと思うと、大きな音を立てて崩れた


朦々と立つ土煙り
これで決まらなければ、正直打つ手がない!!

しかし……




土煙りでボンヤリと見える先には、RX-78が佇んでいた!!

210 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:55:06.11 ID:34rgpo5J0(111)
「連邦のMSは化け物か!!」

流石のサトシも驚愕する
いや、サトシだけではなく僕ら全員が驚いた!!
あの集中攻撃を受けて、倒れないなんて……

しかし、やはりダメージを受けていないという訳ではなかったようだ
完全に土煙りが晴れれば、RX-78の状況が理解できる
あちこちから血を流し、立っているのもやっとの状態だ!!


「はあ……はあはあ…はあ……………
まさかここまで出来るとは……
私もいささか油断が過ぎたようだ………」

「どうやらこれまでのようだな!!」

サトシがmastorbollを握りしめる



ゲットする気なのか!!

212 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:55:53.72 ID:34rgpo5J0(111)
サトシがボールをRX-78に投げ込んだ!!
しかし、ボールは何もない空中を過ぎて行った

コースがずれた訳ではない
当たる瞬間、RX-78が光に包まれたかと思うと、僕らの前から姿を消したのだ!!
おそらく瞬間移動か何かだろう



「次は……殺す!!」



声だけが洞窟内に響き渡る



何とか僕らの勝利か

恐ろしい敵だった……

215 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:57:05.67 ID:34rgpo5J0(111)
「逃げられたか……」

サトシはサイコを回復させると、ボールに入れて休ませた
ここにポケモンが居ない以上、もう気を張る必要もない

「帰るぞ……」

と、言葉少なげにサトシは入口に戻って行った
サトシのショックは測りきれないものだろう……

ポケモンセンターについた僕たち
ついた時には既に深夜になっていた

サトシの帰りを心待ちにしていた三人は、
洞窟内での話を聞いて、一様に驚愕と明らかな落胆を見せた

「RX-78に勝つなんて、流石は総帥ですぜ!!
ですが……」

「ええ……これで、メタプロは終わりですね………」

「残念ですじゃ……」

これからどうするんだろう?
もう旅をしたってメタモンが居る訳ではない
諦めてNEET生活に戻るのだろうか?

しかし、諦めムードが漂う中、サトシは大した落胆は見せずに切り出した

「諸君!! 諦めるのはまだ早い!!」

216 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:58:20.77 ID:34rgpo5J0(111)
「まだ早いって……もう、メタモンは………」

「確かにカントーにはもうメタモンは生息していないかもしれない……
しかし、世界は広い!!
カントーがだめなら、ジョウトで探せばいいだけだ!!」

「しかし、ジョウトに果たしてメタモンが居るかどうか……」

流石のポジティブオタ軍団も今回のメタモンゲット失敗は堪えたようだ
部屋中に悲壮感すら漂っている

「ジョウトがだめなら、ホウエン、シンオウにも足を伸ばす
そして、それでもダメなら……」

「ダメなら?」

「ミュウを探しに行くのだ!!」

「「「ミュウ?」」」




ミュウって!!

217 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 22:59:07.76 ID:34rgpo5J0(111)
「幻のポケモンと言われるミュウも、へんしんが使えると言う話だ
RX-78はミュウを基にして、作られたポケモンだ!!
世界のどこかにいることは間違いない!!」

「しかし、ミュウなどメタモン以上にゲットが難しいのでは……」

「ブライト君!!
あきらめたらそこで試合終了だ!!
本々が一からの挑戦だったのだ!!
再び、一からやり直せばいい!!」

サトシがブライトの肩を叩いて励ます

「……そうですな
まだメタプロは終わりじゃないですぜ!!
ここで止めちまったら、今までの苦労がすべて水の泡だ!!
遣りましょうぜ、総帥!!」

「……ですな
せっかくここまで来たのですじゃ
私もネットワークを駆使して、カントー以外のメタモンの生息地を探しますじゃ!!」

「……そうですね、諦めたら終わりですね
やりましょう、総帥!!
私も世界中でポケモンのやり取りが出来るように、
さらに通信技術の開発を推し進めます!!」

218 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 23:00:29.82 ID:34rgpo5J0(111)
「そう言えば、RX-78の遺伝子サンプルは、確かシロガネ山で見つかったそうですぜ」

「ほう!! そうなのか!?
ならば、まずはシロガネ山に行ってみるか!!」

「我々はその間に、メタモンの生息地を見つけておきますじゃ!!」

「ええ!! これはアムロ君にも、応援を頼まなければなりませんね!!」



「良し!!
では、早速明日から新たなメタモンプロジェクトを始動させる!!
諸君、引き続き私に付いてきてくれたまえ!!」



サトシが手を前に差し出す
それに3人が手を重ねた




渾身の馬鹿たちの誕生の瞬間だった

221 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 23:01:28.21 ID:34rgpo5J0(111)
やれやれ……また旅か
結局、またサトシとは離れられないのか

こうなると運命すら感じるな!!


……………


……考えたら気持ち悪くなってきた




まあ、前向きに考えよう

サトシの扱いもいい加減慣れた
それに新しい地方にも興味がある
向こうでも殿堂入りされたら、僕の将来はさらに素敵なことになるに違いない!!




仕方がない
もう少し、付きやってやるか!!

224 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 23:02:13.96 ID:34rgpo5J0(111)

                      ,ィ, (fー--─‐- 、、
.                     ,イ/〃        ヾ= 、
         _,,r-‐''"´ ^ `N /l/               `ヽ
        彡        N! l                   `、
   ,, -‐- ,,-彡       l ヽ                     l` ´ ``‐ 、
 彡´      |    ,,w,,wヽヽ              ,,      |      `ヽ‐‐-- 、
_彡          |  //レ/ハl/ハ\ヾー        _,, ,,r,,/lヾ    |         }    `‐、
ハl/   ,/ハlヾヾ,l、 /三f、,,_   _,ヾニ_ ____彡ノノノノノ_ヾヾ   | ,l、 、     l、_ ,、-‐、  |
/レ  /l,,_/__ヽ lヾ ヽモ-ヽl ´fモチ7ヽ={ r‐ィッヾ ヽ-r'´〒fデF`lェr‐、ハlヽヽヽ   l     ヽ |
 l`=l fモチ)_{´ヽl!l     :l     l ll !l  `┴ー/ソl⌒ッ`┴┴' }//l l、 ,,、ァtッヒヽ、rゥ _,,ェヒ‐ l,-、
 ヾ}弋_シl弋 ヽl    ヽ-    ヽl lゝ__,ノ |  ゞ___ノl/l / l  `~゙´  lァノl 、fモチ lヾ;|
  ヾl   `'  `''´lヽ  ──   /l\l        l、,      l_ノ 〈 _     l!ノ l、,    lソ
   }\  ̄ ̄ ,ィl \   ̄  / l  l    ___    /  ──   丿 ─‐    丿
  ,/\ \__// \ \___/ ,,-''\|\    _       /|\  -   / |、  `  / ,|、
-‐'   \_,,-‐'\  `ヽ、  ,,r'   /|  \       / .|  \__/  ,,rヽ‐-‐ '' / l`ヽ
   ,,-‐''       \  /\/\  / \.  \____/  /\    ,,-‐''  /\ ,/  l  ヽ
-‐''´         \/  }゙ _,,,‐''\   \        /   /l\‐''    /  `ヽ、_ l
              _,,-‐''    ヽ   \      /    / l  ''‐-、,/       `‐-、_
          _,,-‐''´        ヽ    /V<´     / l      `‐- 、,,_





To Be Continued

226 : ◆mG6IQzdmSI :2007/07/15(日) 23:03:15.20 ID:34rgpo5J0(111)
ヒトカゲシリーズは是にて終了!!


支援助かった

すまん、オヤシロ様とフシギダネのフラグ回収できんかった
明日からテストに入るんで、どうしても今日中に終わらせたかったんだ

スパムうざいのでhttpは禁止対象にしたお
リンクはりたいときはttpという形式で頼むお
コメント
この記事へのコメント
米2009
伏線は回収して欲しかったが、とにもかくにも作者乙。まとめも乙。
2007/07/16(月) 02:23 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2010
1げt
とか空気の読めないことはやめて、

これからはちょっとさびしくなるな
2007/07/16(月) 02:25 | URL | 名無し!! #-[ 編集]
米2011
えがった!
テスト終わったら続き書いてくれよ
2007/07/16(月) 02:37 | URL | 名無し!! #-[ 編集]
米2012
続きみたいです…
2007/07/16(月) 02:39 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2013
面白かったw
回収できてない伏線もあるし、続編に期待だわ
2007/07/16(月) 02:54 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2014
作者乙!
ぜひ伏線の回収、特にオヤシロ様について続編書いてほしい
2007/07/16(月) 03:09 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2019
もちろん次回作は、
「ヒトカゲの憂鬱」第二期だよな?
2007/07/16(月) 09:53 | URL | アフォな名無し #7nqFKsYA[ 編集]
米2023
フシギダネェェェェ!!!!
2007/07/16(月) 12:50 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2024
終わり方が物足りなすぎる…
エリカが中途半端に出てきたのと
「俺らの戦いはまだまだこれからだ!」
な展開は正直萎えるよ(´・ω・`)
2007/07/16(月) 12:53 | URL | アフォな名無し #JalddpaA[ 編集]
米2026
ここから金銀編突入するのか・・・
次はワニノコの憂鬱だな
2007/07/16(月) 13:54 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2027
まだ終わるわけないだろ常識的に考えて
2007/07/16(月) 15:14 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2029
終わったらますます続きが読みたくなるというエンドレス

間違いなくこの作者は神
2007/07/16(月) 18:06 | URL | 琥珀 #3un.pJ2M[ 編集]
米2030
とりあえずアニメ化してから分裂だろ?
2007/07/16(月) 18:41 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2033
金銀のシロガネ山の最深部で前作主人公がいるのはミューを探していたのかwwwww

GJでした
2007/07/16(月) 19:55 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2034
作者乙!まとめも乙!
作者はゆっくりでいいからこれからも頑張って欲しいんだぜ
2007/07/16(月) 20:16 | URL | アフォな名無し #K47MgfVQ[ 編集]
米2045
おもしろかった 
とりあえず作者、まとめ乙
2007/07/16(月) 22:30 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2047
面白かった!作者乙!まとめ乙! しかしミュウツー強すぎでかっこいいわ・・・
2007/07/16(月) 22:56 | URL |    #-[ 編集]
米2048
ヒトカゲシリーズは終了ってことは

続編wktk
2007/07/16(月) 23:02 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2050
非常に面白かった!
続編を是非とも希望したいものだ
2007/07/17(火) 00:01 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2052
乙!
なにより完結してくれて
良かった!
サトシの過去をやはり
番外編でもいいから
書いてほしい。
エリカとの絡みも期待。
2007/07/17(火) 00:47 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2056
オヤシロ様ーーー!フシギダネーーーーーー!!!!!!!!!!!!!11
テスト前に終わらせたかったって律儀過ぎるだろ

とにかく>>1、管理人お疲れ様でした。
2007/07/17(火) 01:54 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2064
テスト終わって休み入ったらジョウト期待してる!
2007/07/17(火) 02:52 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2077
フシギダネは原作でも放置だし、
オヤシロさまは触れたらサトシが元にもどりそうだし、
そのまま放置でもいいと思うな。
エリカにはジョウトに追っかけてきてほしかったりするけど、それは置いといて。

乙でした!ありがとう!
2007/07/17(火) 12:04 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2084
本当に楽しませていただきました!
ぜひまた番外編とかやってくださいね!!!
2007/07/17(火) 14:41 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2194
さいこ‐きっと番外編はさいきょう!
期待してまんせー!
2007/07/18(水) 20:55 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2407
乙!!!!

テスト終わったら続きよろ
2007/07/21(土) 15:35 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2593
ヒトカゲでググったらこのサイトを見つけて、何気に読んでたら一気に最後まで読んでしまったwww

続きを期待しています
2007/07/26(木) 13:12 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米2838
いつまでも待つ!
其れが俺のジャスティス!!
2007/08/06(月) 07:00 | URL | アフォな名無し #JalddpaA[ 編集]
米3982
ピカチュウさんに腕が立つゴミがいると導かれました。
2007/08/22(水) 00:09 | URL | アフォな名無し #LpWuoGOs[ 編集]
米9033
最高に乙!!
楽しかった。
続きも書いてくれよ!
2008/01/12(土) 18:18 | URL | 名無し@こっぺぱん #-[ 編集]
米11199
楽しかった!
続きが来たら是非教えてほしいね。

>>1GJ!
2008/04/02(水) 13:30 | URL | ろう #-[ 編集]
米11343
ニコニコから来ました。
最高でした。
続きよろしく。
2008/04/04(金) 19:45 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米11526
作者乙!
続編を楽しみに待とう!
2008/04/06(日) 01:05 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米14388
凄いおもしろかった!
早く続きが見たい!
2008/06/11(水) 15:30 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米16047
今読み終わったんだが続編はまだなのか・・・
面白かっただけに残念だ
2008/08/14(木) 13:31 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米16048
続編気になる!
2008/08/14(木) 13:41 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
米17488
続きまだですか?
2008/10/17(金) 23:52 | URL | アフォな名無し #-[ 編集]
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